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この取り組みを通じて目指すゴール: Goal:
ポジティブインパクトの拡大/循環型社会の実現
ネガティブインパクトの削減/気候変動への対応
電力や資材など、さまざまな地球資源は人々が暮らすため、そして私たちメルカリが事業を営むためにも必要不可欠なファウンデーション(基盤)です。しかし今、人類は生態系が再生する速さよりも1.6倍速く自然資源を消費していると言われており、限りある資源が大切に使われる循環型社会を実現することは必ず達成するべき目標であると考えています。*1
私たちメルカリは、誰かにとって不要になったモノが他の必要な人のもとに届くマーケットプレイスです。そのため、メルカリを使っていただく方が増えれば増えるほど、環境にポジティブな変化を与えることができます。さらにこういったリユースの体験やサステナビリティへの関心の高まりなどから、人々の買う・使う・捨てることに対する意識が少しずつサステナブルに変わることで、モノの生産や販売のあり方がアップデートされ、バリューチェーン全体への変化につながります。こうした変化を世界中で起こしていくことで、循環型社会の実現に寄与するだけでなく、環境負荷軽減・気候変動への対応にもつながると考えています。
地球資源の限界を意味する「プラネタリー・バウンダリー」という概念が広がるなか、私たちは事業を通じて地球環境に対してポジティブなインパクトを生みだし続けていくことで環境課題の解決に貢献したいという思いを「プラネット・ポジティブ」という言葉で表現しました。今後もメルカリは、あらゆる人が可能性を発揮できる社会に向けて、プラネット・ポジティブを追求していきます。
*1:参照:「生きている地球レポート2020」/WWF
メルカリの中でも最も取引量が多い衣類カテゴリーのみ*1を対象に今回初めてポジティブインパクトを算出しました。その結果、お客さまがメルカリで取引したことによって、2021年は約48万トンのCO2の排出を回避できたことがわかりました。これは東京ドーム200杯分の容積*2のCO2排出量に相当します。
また、直近3年間において排出を回避できたCO2量は衣類カテゴリーだけでも合計約140万トンに及び、事業成長とともに循環型社会の実現に着実に貢献することができていると考えています。
メルカリというマーケットプレイスの事業は、お客さまに使っていただければいただくほど、環境に対してポジティブなインパクトをもたらすことができるため、事業の成長がそのまま環境課題の解決にもつながっていきます。
そして、メルカリJPにおいて出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は約4.2万トンでした。
これは日本で1年間に捨てられる衣類の総量48万トン*3の約8.8%に相当します。
使わなくなった衣類も、捨てずにメルカリで出品したり購入したりすることができれば、環境負荷を減らし、循環型社会の実現に近づくことができます。
*1:2019年4月~2021年3月におけるメルカリJPとメルカリUSの「レディース」「メンズ」「キッズカテゴリー」で購入され取引完了した商品について、
新品の代わりに利用されたと仮定したことで回避できるCO2排出量を、LCA手法を用いて算出。衣服のCO2排出原単位は環境省のデータを参照(出典:環境省「ファッションと環境調査結果」)。メルカリUSのCO2排出量の分析結果においても環境省のデータを参照して推計。
メルカリにおいても取引量が最も多く、算出データも揃っていることから、第一弾として「衣服」カテゴリーを対象に算出を実施(監修:東京大学 価値交換工学社会連携研究部門 特任研究員 文多美)。今後、製品カテゴリ別中古品再利用による環境影響の研究を中長期プロジェクトとして継続していく予定。
*2:ドーム 1 杯分の二酸化炭素 :2436t-CO2 (東京ドームの容積:124 万 KL、1mol=22.4L=44g-CO2)(出典:東京ドーム)
目標
2030年までにScope1+2の100%削減、Scope3は付加価値あたり51.6%削減を目指します。
Scope1+2については、カーボン・オフセットによる再エネ電力を調達することで昨年掲げた75%削減目標を達成しました。引き続き、オフィス電力の再エネ切り替えや、Scope1の削減に取り組むことで、Scope1+2は2030年までに2020年比で100%削減を目指します。Scope3については、複数回に渡りESG委員会で議論を重ねた結果、今回新たに「2030年までに2020年比で付加価値あたり51.6%削減*1」という目標を掲げました。この目標値にて、2023年6月までにSBT認定を取得する予定です。2030年に向けて、Scope1+2に関しては総量削減、Scope3に関しては付加価値あたりの排出量(原単位)を削減していきます。
*1:当社の目標はカテゴリー1「購入した製品・サービス」が対象
FY2022排出量実績
FY2022の当社グループ全体のGHG排出量は約3.8万トンで、以下の結果となりました。Scope1+2は75%削減達成、Scope3は原単位ベースで昨年度と比較し10.5%削減しました。2030年の目標達成に向け、引き続き様々なアクションを実行していきます。
・Scope1:192トン
・Scope2:1,006トン
・Scope3:37,558トン
・合計:38,756トン
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