Material Topic 4

中長期にわたる社会的な信頼の構築

この取り組みを通じて目指すゴール: Goal:

コーポレートガバナンスの実効性向上とコンプライアンスの徹底による健全で透明性の高い意思決定プロセスを構築することで、社会の公器としての責任を果たし信頼を構築します。

安心・安全で公正な取引環境を実現し、さらに業界全体での啓発・情報共有を行うことで、世界の健全なインターネットサービス環境の実現に寄与していきます。

Material Topic 4
Focus Areas

重点領域

  • 安心・安全で公正な取引環境の実現
  • コーポレートガバナンスの実効性向上とコンプライアンスの徹底
  • お客さま、ステークホルダー(社会、投資家、メディア等)からの信頼獲得

FY2023.6 実績

  • 一次流通事業者との包括連携協定数:11社
  • 不正利用の影響額の減少:89.3%減
  • メルカリ寄付件数:55,000件
  • 自治体連携数:約50自治体
  • 指名委員会等設置会社に移行
  • FY2023.6 サマリ

    グローバルスタンダードである指名委員会等設置会社に移行し、ガバナンス体制を大きく強化。不正対策の強化により不正利用に関する影響額の削減やFIDOアライアンス加盟を通じて、安心・安全・公正な取引環境の実現の取組を推進。また、自治体や一次流通事業者との連携も強化。

    FY2024.6方針

    • 指名委員会等設置会社への移行に向けた内部監査体制の強化
    • データ&プライバシーガバナンス、サイバーセキュリティの体制強化
    • 自治体、一次流通事業者、大学や非営利組織との連携強化

    取り組み施策

      コンプライアンス・リスクマネジメント

    • リスクマネジメント方針

      取締役会において定めた「内部統制システム構築の基本方針」に基づき、内部統制システム及びリスク管理体制の整備を行っています。
      取締役会は、適切な統制かつ適切なリスクテイクのもとで業務執⾏が⾏われるようにするため、内部統制システム構築の基本⽅針、コンプライアンス基本⽅針及びリスク管理基本⽅針等を定め、内部統制やリスク管理体制を適切に整備するとともに、コンプライアンスやリスク管理に係る重要な事項について定期⼜は随時に報告を受けること等により、当該統制及び体制が有効に機能するよう監督を⾏っています。

    • コンプライアンスプログラム作成、モニタリングの実施

      • コンプライアンス研修(全社員に対する毎月のe-Learning、階層別研修、業務別研修を実施)
      • 法令等遵守状況のモニタリング(業態に応じ、各規定に定めた内容にて実施)
      • 新サービスのリリース時のコンプラアインスチェック、リスク評価
      • キャンペーン実施時の広告物内容のリーガル、コンプライアンスチェック

      情報セキュリティ

    • 情報セキュリティ方針

      メルカリグループでは、安心してサービスをご利用いただくために、情報セキュリティに関する当社の取り組みとして「情報セキュリティ基本方針」を宣言し、ISO/IEC 27001をベースに情報セキュリティマネジメントを運用しています。

    • 情報セキュリテイ管理体制の構築

      当社は、組織を俯瞰した情報セキュリティ対策を推進するため、代表取締役を最高情報セキュリティ責任者として情報セキュリティ・システムリスク委員会を設置するとともに、各組織に情報管理責任者を配置することにより方針の決定を適切に行い、情報セキュリティ対策を速やかに実施できる体制を構築します。

    • 情報セキュリティ研修の実施

      情報セキュリティ研修は入社時のオリエンテーションのほか、年に1回従業員向けの研修やエンジニア向けのセキュアコーディング研修を実施しています。情報セキュリティに関する当社のルールやベストプラクティスの説明に加えて、情報セキュリティリスクを常に意識して業務を遂行し、セキュリティ事故や事件の可能性がある場合は速やかに報告するよう促しています。2023年3月に実施した研修の受講完了率は約90%です。

      データプライバシー

    • プライバシーに対する基本方針

      お客さまの情報を取得し扱うことに対して大きな責任があることを認識し、個人情報保護法をはじめとした各種法令やガイドラインを遵守します。メルカリグループでは、お客さまに関する情報の保護に加えプライバシーの尊重のために、社内に専属の部署を設けています。お客さまに関する情報を扱う際には、プライバシーに配慮した扱いとなるように、社内のルールや仕組みを整備しています。また、お客さまのプライバシーへの配慮は、法的な観点からのみならず、社会通念に照らし合わせて許容されるかどうかを常に考慮した上で、慎重に判断をしています。お客さまに関する情報を扱うにあたり、社内での研修など教育・啓発および情報・知見の共有を行っていきます。お客さまのプライバシーを保護するための体制は、変化の激しい社会に合わせ、効果的で適切なものとなるように、継続的な改善を行っていきます。

      安心・安全・公正な取引環境の実現

    • マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード

      「安全であること(Safe)」「信頼できること(Trustworthy)」「人道的であること(Humane)」の3つを柱に「マーケットプレイスの基本原則」を2021年に策定。2023年3月、第3回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を外部有識者とともに実施

    • 省庁・団体・企業とのネットワークを通じた情報の収集とそれに伴うサービス改善

      • 包括連携協定の締結を実施(11例)
      • リユース品の安全性向上のための製品安全サポートの提供(現在11社が利用)
      • NITEとの連携
      • 安心安全に利用できる環境づくりのため啓発教育施策を実施
      • 日本サイバー犯罪対策センター(JC3)との連携

      カスタマーサービスによる取り組み

    • 違反商品・違反アカウントの早期排除

      カスタマサービスが24時間365日稼働し、万が一違反商品が出品された場合や、違反アカウントが登録される場合には、お客さまの目に触れる前に可能な限り早く削除する対応を行っています。

    • お客さまからの通報の分析による再発防止

      お客さまからの通報内容やお客さまから寄せられた声を分析し、同様のトラブルや疑いのある取引が再発しないような防止策を検討しています。

      安心・安全な環境づくりの一貫としてお客さま向けのブログと、セキュリティページを運用しています

      テクノロジーによる安心・安全な仕組みづくり

      安心・安全な取引のためにのページで各施策の詳細について紹介しています。
    • 不正検知システムの継続的改善

      不正検知システムを活用し、不正な取引を検知し、未然に対処するための仕組みを構築しています。積み上げた事例を元にAI等を駆使して更に不正検知の精度を上げていく取り組みを行っていきます。

    • 安心できるお金のやりとり

      商品代金を一時的にメルカリがお預かりするエスクロー方式の売買システムをすべての取引に採用することより、「商品を発送したのに代金が支払われない」「支払ったのに商品が届かない」等、お金に関するトラブルを防止しています。

    • 匿名配送

      配送方法で「らくらくメルカリ便」、「ゆうゆうメルカリ便」を選択することで、出品者と購入者が互いに名前や住所を知らせることなく取引ができます。また、配送時のトラブルにより商品紛失・破損等が発生した際には、メルカリがサポートします。

    世界中の多様なタレントの可能性を解き放つ組織の体現

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