Mercari Experiments

リユースをあたりまえに。捨てない行動を定着させるための「メルカリエコボックス」

  • リユース
Mercari Experiments
Overview

プロジェクト概要

メルカリは、限られた資源が大切に使われる「循環型社会の実現」を目指しています。
メルカリの事業を通じて、さまざまなモノのリユースを後押しし、そして人々の消費行動をよりサステナブルなものに変えていくことで、環境課題の解決に貢献していきたいと考えています。

メルカリが2021年に実施した調査*1では、「使わなくなったものに対して「捨てる」という選択肢をとる人」は 約75.6%(昨年度調査比*2で1.8pt減)で年々減少傾向であり、また「まだ使えるが不要になったモノを「捨てる」選択をすると回答した人のうち、 82%の人が「もったいない」と感じている」という結果となりました。

  • そこで「まだ使えるが不要になったモノ」を捨てないための仕掛けとして、モノを取っておくためのタンスでもなく、捨てるためのごみ袋でもない、シンプルな「箱」で実現できるのではないかと考えました。
    このように「捨てる前」の意識を変えていくことで、サステナブルな行動を人々に定着させることができるのではないかと考え「メルカリエコボックス」を開発しました。
    ※1:2021年7月に一般生活者に対して調査会社を通じて行ったアンケート調査より(回答数:3,098人)
    ※2:2020年6月に一般生活者に対して調査会社を通じて行ったアンケート調査より(回答数:2,400人)

    about

    メルカリエコボックスとは

    • メルカリエコボックスとは、家の中に眠っている洋服や本、小物や食器など「もう使わなくなったけれど捨てられないもの」を見える化し、一時的に保管しておくための箱です。

      その箱にとりあえず「まだ使えるが不要になったモノ」を入れて、そしてときどき箱の中身を見返して、そのモノを「捨てる」のではなく、必要としている人にあげたり、売ったりすることで「リユースをあたりまえ」にする行動が定着していけば、環境負荷も減り、循環型社会の実現に近づくことができるのではないかと考えました。

      このエコボックスの取組みは、まずは実証実験として、愛知県蒲郡市・新潟県加茂市の市民の皆さまにリユース意識の定着と、サステナブルな行動変容を促すことができるかどうかを検証するために実施していきます。

      今私たちが毎日行っているごみの分別は「捨てる」が前提となっていますが、「メルカリエコボックス」の施策を通じて、「もえる」「もえない」等の分別カテゴリーと同等に「リユース」も選択肢として定着させていくことで、モノをより長く活用する文化の醸成を目指します。
    Method

    実験方法

    • ・2022年5月30日(ごみゼロの日)から愛知県蒲郡市・新潟県加茂市にて、実証実験として「メルカリエコボックス」を300個ずつ市民の皆さまに無償配布
      ・利用した市民の皆さまに対するアンケートを通じて、「捨てる」という行為に対して行動変容を起こせたかどうか2〜3ヶ月かけて検証

      今後の展望
      実証実験の結果を受け、メルカリエコボックスの普及拡大プランを検討