「メルカリ」の取引を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量)
FY26.6 日米合計で年間約85万トンの温室効果ガスの排出を回避*1

「衣類」、「電子機器(PC、タブレット、スマートフォン、イヤホン(本年より追加)」、「メディア(本、CD、DVD 等)」、「バッグ」、「靴」、「洗濯機」、「おもちゃ(本年より追加)」の7つのカテゴリー*2を対象に削減貢献量の算出を行った結果*3、「メルカリ」を通じて日米合計で年間約85万トンの温室効果ガスの排出を回避できることがわかりました。これは東京ドーム約350杯分の容積や約9,700万本もの杉の木が1年間に吸収するCO2量に相当します。*4、5
削減貢献量の考え方
新しく製造された商品は、原材料の採取から廃棄に至るまで、様々な段階で環境負荷が発生します。メルカリでは、中古品を新品の代替として活用することで、一部の環境負荷を抑えることができると考えています。 そこで、メルカリでの取引によって新品取引が抑制されることで貢献できる環境負荷の削減量を、「削減貢献量」として定量的に算出しました。この算出には、気候変動への影響を示す一般的な指標である温室効果ガス(Greenhouse Gas, GHG)の排出量を用いました。
削減貢献量の算出方法
「削減貢献量」は、ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment, LCA)の考え方に基づいて算出します。LCAとは、原材料の抽出、生産、流通、製品の使用、廃棄に至るまで、製品やサービスのライフサイクル全体における環境への影響を定量的に評価する手法です。
中古品が新品の代替として利用されることを前提として、「新品を購入した場合(①)」と「メルカリで中古品を購入した場合(②)」の2つのシナリオにおけるGHG排出量を比較し、その差分を「削減貢献量」と定義しました。
具体的には、まず、算定のための評価範囲(システムバウンダリー)は、原材料の抽出から廃棄までの全過程とします。そして、「新品を購入した場合(①)」は、商品の全ライフサイクルにかかるGHG排出量を算定範囲として設定しました。また、「メルカリで中古品を購入した場合(②)」は、商品製造と廃棄の過程にかかるGHG排出量は新品の算出に包含されるとして、「メルカリ」を通じて取引される中古品の流通、および中古品の使用にかかるGHG排出量を算定範囲として設定しました。その後、それぞれのシナリオにおけるGHG排出量を計算*7し、その差分を算出しました。
さらに、メルカリで購入した中古品1個が、必ずしも新品1個分の代替になるとは限らないため、「置き換え率(displacement rate)」の概念を取り入れています。これは、メルカリでの購入によって新品消費がどの程度抑制されたかを示す割合であり、メルカリで中古品を購入・使用した経験のある消費者を対象としたアンケート調査の結果*6を、商品種類別に集計して用いています。
これらの算出については、メルカリの研究開発組織「R4D」で算定方法を構築しています。*6、7

削減貢献量の推移
| 区分 | 2023年度貢献量 (t-CO2) |
2024年度貢献量 (t-CO2) |
2025年度貢献量 (t-CO2) |
2026年度貢献量 (t-CO2) |
| 削減貢献量 総計 | 531,560 | 609,396 | 693,941 | 850,532 |
| (算出カテゴリーにおける取引数の 全体に対するカバー率) |
30.1% | 32.3% | 31.3% | 46.5% |
| カテゴリー区分 | 2026年度貢献量 (t-CO2) |
| 衣服(レディース、メンズ、キッズ・ベビー、その他) | 587,678 |
| 電子機器(PC、タブレット、スマートフォン、イヤホン) | 49,537 |
| メディア(本・雑誌・漫画) | 15,868 |
| メディア(CD、DVD、BD) | 1,928 |
| バッグ | 79,581 |
| 洗濯機 ※2025年度より追加 | 7,847 |
| 靴 ※2025年度より追加 | 94,583 |
| おもちゃ(カード、人形、フィギュア、ミニカー、ブロック、ぬいぐるみ) ※2026年度より追加 |
13,509 |
| 総合計 | 850,532 |
事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量):衣類



メルカリを通じて不要となった3.7万トンの衣類が出品され、新たな価値を見出すことで、廃棄を回避できています。これは、日本の年間衣類廃棄量の約6.6%を占めます。*10 メルカリで衣類を1着取引することで、平均約11.8kgの温室効果ガスの排出を回避でき、さらに新品のみ使用する場合と比較して衣類の平均使用年数は4.7年増加します。*11
不要になったものでも、メルカリを通じて新たな価値へとつながります。一人ひとりの「メルカリ」での取引は、「捨てる」をへらし、資源循環に貢献します。
サステナブルファッションとグリーンフライデープロジェクトについて
メルカリは、大規模セールのブラックフライデーと同日にサステナブルな消費を啓発する欧米発のムーブメント「グリーンフライデー※12」に賛同し、企業の垣根を超えてサステナブルなファッションをより身近に楽しむ方法を提案し、アパレル関連企業を中心としたパートナー企業とともに「捨てるをへらす」サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
メルカリのグリーンフライデーの取り組みの詳細についてはこちらをご覧ください。

※1:US版メルカリのGHG排出削減貢献量は、JP版メルカリのデータの算出に用いた根拠(日本のカテゴリー別排出係数および利用者調査結果)に基づき算出
※2:2025年4月-2026年3月におけるJP版メルカリとUS版メルカリの「衣類(レディース、メンズ、キッズ・ベビー、その他)」、「PC」「スマートフォン」「タブレット」「イヤホン」「本・雑誌・漫画」「CD・DVD・BD」「バッグ」「靴」「洗濯機」「おもちゃ」のカテゴリーで販売された中古品を対象商品に設定。なお、本年より、「衣類」、「バッグ」、「靴」については、ファッションカテゴリー以外のカテゴリー(例:スポーツ、アウトドア・釣り・旅行用品、等)の実績を追加しています。また、「電子機器」に「イヤホン」を追加しました。また、新しいカテゴリーとして「おもちゃ」を追加しました。
※3:
・新品代替中古品のリユースによるGHG削減貢献量=新品使用によるGHG量ー商品リユースによるGHG量=(中古品相当の新品件数×新品GHG排出量)ー(中古品件数×中古品GHG排出量)
・電子機器のリユース(商品寿命の延長)によるGHG排出削減効果=新品のみ使用(ベースライン)によるGHG量-商品リユース(R2シナリオ)によるGHG量=(ベースライン時の使用件数×新品GHG排出量)ー(R2シナリオ時の商品件数×新品~中古品のGHG排出量)
※4:ドーム1杯分のCO2量 :約2436t-CO2 (東京ドームの容積:124万m3=124 万 kL、1mol=22.4L=44g-CO2, 出典:東京ドーム https://www.tokyo-dome.co.jp/faq/dome/ )
※5:林野庁HP「森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?」より
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/20141113_topics2_2.html
※6:メルカリお客さまアンケート概要
【衣類・スニーカーカテゴリー】
・期間 :2023年1月30日~2月3日
・対象者:メルカリアプリ上で衣類カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者18,137人、購入者13,696人
【電子機器カテゴリー】期間 :2023年1月19日~1月25日
・対象者:メルカリアプリ上で電子機器カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者16,174人、購入者10,699人
【本・音楽カテゴリー】
・期間 :2023年6月26日~7月2日
・対象者:メルカリアプリ上で本・音楽カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者4,264人、購入者2,812人
【バッグ】
・期間 :2025年3月15日~3月23日
・対象者:メルカリアプリ上でバッグ関連カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者1,187人、購入者867人
【靴】
・期間 :2025年3月15日~3月23日
・対象者:メルカリアプリ上で靴関連カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者780人、購入者1,151人
【洗濯機】
・期間 :2025年5月17日~5月26日
・対象者:メルカリアプリ上で洗濯機関連カテゴリーで出品または購入した方
・方法 :メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者509人、購入者213人
【衣類】
・期間:2026年4月25日~5月8日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者756人、購入者905人
【衣類(ファッション以外のカテゴリー)】
・期間:2026年2月28日~3月10日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者1237人、購入者1375人
【靴】
・期間:2026年4月25日~5月8日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者985人、購入者1004人
【靴(ファッション以外のカテゴリー)】
・期間:2026年2月28日~3月10日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者1905人、購入者1636人
【バッグ】
・期間:2026年4月25日~5月8日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者420人、購入者756人
【バッグ(ファッション以外のカテゴリー)】
・期間:2026年2月28日~3月10日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者1192人、購入者1391人
【おもちゃ】
・期間:2026年2月28日~3月10日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者731人、購入者446人
【イヤホン】
・期間:2026年2月28日~3月10日
・対象者:メルカリアプリ上で上記カテゴリーを出品または購入した方
・方法:メルカリアプリ内調査
・回答者数:出品者924人、購入者573人
※7:FY2026.6のImpactReportにおいて、以下の算定方法を適用
・最新のアンケート調査(2026年3月、 5月実施)結果に基づき、関連数値を更新
・AIST-IDEA(国立研究開発法人産業技術総合研究所及びAIST Solutions)排出係数データベース更新版の適用
・LCAの観点を考慮した算出係数の算定方法の見直し
※8:家庭のエアコン使用1時間あたり 0.36kg/h 環境省「デコ活データベース」より
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/decokatsu_db/
※9:ペットボトル(500ml)を製造し、廃棄・リサイクルするのにかかる排出量0.119kg/本 環境省「リユース可能な飲料容器およびマイカップ・マイボトルの使用に係る 環境負荷分析について」P.17より
https://www.env.go.jp/recycle/yoki/c_3_report/pdf/h23_lca_01.pdf
※10:2025年4月-2026年3月におけるメルカリの「レディース」「メンズ」「キッズ」「その他(スポーツ、アウトドア、等)カテゴリーの「衣類」で出品完了した商品数(日本国内のみ)より算出。衣類の重量は、経済産業省のデータを参照。(出典:経済産業省「繊維産業活性化対策調査」
https://warp.da.ndl.go.jp/collections/info:ndljp/pid/1621320/www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g20523b01j.pdf)
※11:環境省の「デコ活データベース」におけるオンラインでリユース品の衣類を購入するアクションでは、中古品のワイシャツが新品を完全に代替するという前提で1着あたり9.5㎏の削減効果を算定している。これに対しメルカリでは、多様な衣類を対象とし中古品と新品の代替関係をメルカリの利用者調査に基づく「置き換え率」で考慮し算出するなど前提が異なる
※12:グリーンフライデーとは、大規模セールが行われるブラックフライデー(11月第4木曜日の翌金曜日)に代表される過剰消費に対抗し、モノを大切に長く使うなど、地球環境に優しい持続可能な消費を啓蒙する目的で行われている取り組みです。先行して取り組みが進む欧州では、ブラックフライデーと同時期に、不要な衣服の交換会やモノを修理して使い続けることを教えるワークショップなどが実施されています。