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2021.1.27
プレスリリース

メルカリ、外部有識者とともに策定した「マーケットプレイスの基本原則」を公開

〜 緊急事態における供給不足の必需品への対応方針など「多様で自由なマーケットプレイス」の実現に向けた基本原則を策定、一時的な商品価格の高騰を知らせ、利用者の冷静な購入判断を促すアラート機能も導入 〜

 

フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、2020年7月30日に設立した、外部有識者で構成される「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」(座長:慶應義塾大学・大学院商学研究科 准教授/ケンブリッジ大学訪問教授 梅津光弘氏/以下、有識者会議)での議論をもとに策定した「マーケットプレイスの基本原則(Principles)」(以下、本基本原則)を公開いたしましたので、お知らせいたします。

「マーケットプレイスの基本原則」策定の背景

メルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ことをミッションに、誰かにとって不要になったモノが、他の誰かの役に立つマーケットプレイスを創ることで、限られた資源を循環させる豊かな社会の実現を目指しています。

「メルカリ」をはじめとした二次流通マーケットプレイスの浸透により、個人でモノを売買することがより簡単、身近に楽しめるようになり、モノの循環もより加速するようになりました。その一方で、多くの利用者が参加するようになったことによる課題も生じています。特にコロナ禍においては、社会全体でさまざまな物資の需給バランスが変化し、「メルカリ」においても既存の取り組みの強化だけではなく、より複合的な対策や判断が求められるケースが発生しました。

こうした状況を受け、メルカリは改めて社会において必要なマーケットプレイス運営の原理原則を検討すべく、2020年7月に企業倫理、経済学、ESG等の幅広い外部有識者で構成される「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」を設立し、以来、6回に渡り議論を重ねてまいりました。

有識者会議での議論と「マーケットプレイスの基本原則」要旨

メルカリと有識者が策定に向けた議論を行った基本原則とは、利用規約やガイドの背景となる、メルカリのマーケットプレイスに参加するすべての人の拠り所となる基本的な考え方をまとめたものです。具体的なルールや禁止行為はサービスの利用規約やガイドに定められていますが、その背景となる基本原則が存在することで、より透明性の高いマーケットプレイスとなることを目指します。

本基本原則においてはまず、「多様な価値観を持った人たちが、自由に取引できるマーケットプレイスを創ること」を重要な理念として定めました。マーケットプレイスの果たすべき役割として、多様な価値観を持った売り手と買い手の自由な取引を通じ、需給のマッチングを実現します。メルカリは、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを実現し、誰かにとっては価値がなかったモノが、他の必要とする誰かのもとに届くことによって生みだされる「新たな価値」を創出していきたいと考えています。

一方で、例えばコロナ禍におけるマスク・消毒液など、緊急事態下において著しく供給が逼迫しており、本来できるだけ早く多くの人に届けられるべきであるにも関わらず、需給バランスが一時的に崩れ、様々な影響が出てしまうケースも存在します。本基本原則では、有識者会議での議論を通じ、こうしたケースに対応しながら、モノの循環の加速、循環型社会の実現といったマーケットプレイスによって生みだされる正の側面を最大化するための対応基準や考え方として、以下を3つの基本原則として明文化いたしました。

マーケットプレイスの基本原則(一部抜粋)


◆安全であること
自由な取引は、安全に利用できる環境があってはじめて成り立つものです。
そのため、法令に違反する取引を禁止することはもちろん、以下のような取引についても禁止し、取引の当事者及び取引の結果影響を受ける第三者の安全を確保します。
・身体・生命への危害が加わる可能性が高い商品の取引
・違法・犯罪行為につながる可能性が高い商品の取引
・緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが供給が著しく不足している商品の取引

◆信頼できること
マーケットプレイスでは様々なものが取引されています。一つ一つユニークな商品を安心して取引するには、商品や取引に関する正確な情報が提供された上で、誠実に取引される必要があります。そのためメルカリは、以下のような行為を禁止することによって、多くの人に信頼してご利用いただけるマーケットプレイスを構築します。
・商品の詳細がわからない取引や商品情報の偽装を行う行為
・商品に問題があっても返品に応じないという行為
・手元に商品がないのに出品する行為
・販売を目的としない出品行為

◆人道的であること
多様な価値観を持つ人々が参加するマーケットプレイスでは、一人一人の価値観や立場が尊重されることが大切です。また、取引を通じて、人道に反するような行為が助長されることがあってはならないと考えます。
そのため、メルカリでは以下のような取引や行為を禁止します。
・人種、民族、宗教、性別等による差別を助長する商品の取引・行為
・誹謗中傷、脅迫行為等


本基本原則の全文・詳細についてはこちらをご覧ください。
URL: http://about.mercari.com/principles/

※本基本原則策定にあたり、本有識者会議の委員である国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授 山口真一氏監修のもと、二次流通が一次流通市場に与えた影響を明らかにすることを目的に、コロナ禍で品薄になったマスクの流通に関する定量調査を実施しました。詳細は別紙をご覧ください。

需給バランスが著しく崩れ、急激に価格が高騰するものへの対応方針

本基本原則の策定においては、需給バランスが著しく崩れ、価格が急騰するケースへの対応方針についても議論いたしました。今後は、基本原則に基づき以下の対応を行ってまいります。

一次流通における供給状況を確認し、出品規制などを実施
コロナ禍などの緊急事態において、マスク・消毒液に代表される、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けられるべきであるにも関わらず、供給が著しく不足している商品については、一次流通における供給状況を確認し、必要に応じて出品規制などを行ってまいります。

購入判断に必要な情報提供を実施
出品規制等の対応を行わないと判断されたケースにおいても、需給バランスが著しく崩れ、価格が急騰することで、お客さまが意図せず急騰した価格で商品を購入してしまう等、混乱が生じる可能性があることを考慮し、マーケットプレイスの責務として、お客さまが冷静に購入判断ができるよう情報提供を強化してまいります。今後は一次流通企業とも連携のうえ、商品発売前後の注意喚起や、発売後に商品価格が著しく高騰している場合において、「メルカリ」アプリ内の該当商品検索結果画面・購入画面において注意喚起を行うアラート機能を実装(今春から今夏での実装を予定)することで、お客さまが安心して取引を行うことができる環境の構築を目指します。

<アラート機能のイメージ>

今後の取り組みについて

メルカリは、本基本原則の策定を受け、今後順次、利用規約・ガイドの更新や、カスタマーサポート体制・マーケットプレイス運営ルールの整備など、より良いマーケットプレイスの運営に向けた様々な取り組みを実施してまいります。また、お客さまに対しても、意見交換や対話の機会を設け、本基本原則の浸透に努めていきます。

加えて、本基本原則に沿ったマーケットプレイスの運営とより良いマーケットプレイスの構築に向けて、お客さまはもちろん、一次流通企業、配送事業者、消費者団体、関係するNGO/NPO、関係当局、その他様々なステークホルダーとの継続的な対話を強化してまいります。

なお、本基本原則は、半年に一度、外部有識者との「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を通じてレビューし、社会情勢の変化や、みなさまとの対話を踏まえて、必要な場合は見直しを行ってまいります。

本基本原則策定の考え方や今後の取り組みについては、補足資料も併せてご参照ください。

メルカリジャパンCEO 田面木宏尚のコメント

「この度、外部有識者の方々との議論を経て、メルカリのマーケットプレイス運営の基本的な考え方を定めた原理・原則を策定しました。有識者との議論は、メルカリがどうあるべきか、創業の理念に立ち返り、社会における存在意義を考える貴重な機会でした。
基本原則の策定はメルカリにとっては大きな一歩です。しかし同時に、より良いマーケットプレイスを創るためのはじめの一歩に過ぎず、今後も機能面の見直し・改善や、一次流通事業者・お客さまとの対話を継続的に行い、基本原則についても必要に応じてアップデートを行っていきます。
メルカリは今後も、様々な取り組みを通じて、みなさまと一緒により良いマーケットプレイスを創り、限りある資源を循環させる循環型社会の実現に取り組んでまいります。」

「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」座長 梅津光弘氏のコメント

「メルカリのマーケットプレイスに関する有識者会議に座長として参加させていただいた。当初は3回で基本原則をまとめる予定だったが、倍以上の時間がかかった。難産の末にようやく赤ちゃんが産まれたのだが、これからが本番だ。我々がしたことは産婆の仕事であり、この原則をどう実践し、育てていくかはメルカリとそのユーザーの双肩にかかっている。
実は今、世界中でデジタル・プラットフォームという新技術・新市場に関するルール作りが始まっている。欧米でも基本的な考え方は錯綜し、試行錯誤は始まったばかりだ。そして、この困難な課題を制する者が、将来の市場を制すると言っても良い。
この基本原則が日本発の世界にも通用する立派なルールに育っていくことを心から願っている。」

メルカリは、今後も循環型社会の実現に向け、皆さまとより良いマーケットプレイスのあり方を考えていくとともに、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを構築してまいります。


【参考資料】「マーケットプレイスのあり方に関する有識者会議」概要

<主な検討事項>

  • 個人間取引(CtoC)・二次流通のマーケットプレイスの機能・役割
    • CtoC/二次流通市場の社会および経済における機能・役割
    • コロナ禍の流通・取引など、直近で発生した社会課題
  • マーケットプレイスとしての原則(Principles)の検討
    • 前項を踏まえ、社会の公器としてのマーケットプレイスのあるべき姿とそれを実現するための原則を議論

<開催日時>

<有識者会議メンバー(五十音順)>
※各有識者メンバーのプロフィールにつきましては、こちらでご紹介しております。

  • 慶應義塾大学・大学院商学研究科 准教授/ケンブリッジ大学訪問教授 梅津光弘氏(座長)
  • PwC Japanグループ サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンス テクニカル・リード/PwCあらた有限責任監査法人 パートナー 磯貝友紀氏
  • 法政大学 経営学部 教授  大木良子氏
  • 編集者/ファッション・クリエイティブ・ディレクター  軍地彩弓氏
  • 慶應義塾大学 経済学部 教授  坂井豊貴氏
  • 株式会社ウツワ代表取締役  ハヤカワ五味氏
  • 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授 山口真一氏