2025.3.28
プレスリリース

メルカリ、「サステナビリティ・リンク・ローン」契約をみずほ銀行と締結

株式会社メルカリ(代表執行役CEO:山田 進太郎、以下「メルカリ」)は、本日3月27日、株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)と、サステナビリティ・リンク・ローン(以下「SLL」)の融資契約(以下「本ローン」)を締結しました。なお、本ローンは、メルカリがみずほ銀行から既に行っているローンについて、SLLへ切り替えを行うものであり、ローン総額に増減はございません。

SLLは、借入人のESG 戦略と連携したサステナビリティ目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット:以下「SPT」)を設定し、金利などの借入条件をSPTの達成状況に連動させることで、借入人に目標達成に向けたインセンティブを与え、環境・社会面において持続可能な経済活動および経済成長を促進し、支援することを目指すものです。

メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、気候変動への対応とあらゆる価値がなめらかに循環する「サーキュラーエコノミー」の実現を目指しており、2024年9月には温室効果ガス排出量削減目標にSBT認定を取得しました※1
今般メルカリは、当該目標をSPTとするSLLフレームワークを策定し、株式会社日本格付研究所から「サステナビリティ・リンク・ローン原則」及び「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」への適合性に関する第三者評価を取得しました
※2
当該SPTではScope1+2に加えて、メルカリのサプライチェーン温室効果ガス排出量の大半を占めるScope3カテゴリー9(下流の輸送・流通に係る排出)も対象としており、メルカリは物流パートナーの皆さまと協力しながら共に目標達成を目指します。

本ローンは、みずほ銀行にメルカリのこれらの取り組みを評価いただき、当該フレームワークに基づき実行するものです。メルカリはSBT認定取得を契機として、「プラネット・ポジティブ」の実現に沿った形で、財務体質の強化を行っていきます。なお、SPTの達成状況に関わらず、今回の切り替えに伴う調達コストの増加はございません。  

2024年に「メルカリ」での取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量は日米合計で年間約61万トンでした※3。今後もメルカリは、リユースを推進し「捨てる」をへらすことで、気候変動への対応とサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。

みずほ銀行は、持続可能な社会の実現に向けた取り組み(サステナビリティアクション)を強化しています。環境・社会課題解決に向けた資金の流れを創出するサステナブルファイナンスや金融を超える知見・機能を活用したソリューション提供を通じ、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)に向けて、お客さまとともに挑戦していきます。

融資の概要

貸付人 株式会社みずほ銀行
借入人 株式会社メルカリ
契約締結日 2025年3月27日
実行日 2025年3月31日
実行金額 150億円
資金使途 長期運転資金
期間 7年
SPT Scope1+2:2021年を基準年とし、2030年までに90%削減
Scope3:2023年を基準年とし、2030年までにカテゴリー9の付加価値あたりの排出量原単位51.6%削減

※1:メルカリ、温室効果ガス排出量削減目標がSBT認定を取得
https://about.mercari.com/press/news/articles/20240925_sbt/
※2:株式会社日本格付研究所ウェブサイト
https://www.jcr.co.jp/
※3:メルカリ、2024年度版 「Impact Report」(インパクトレポート)を公開 https://about.mercari.com/press/news/articles/20240925_impactreport/