2023.9.28
お知らせ

【メルカリトレンド通信 テーマ「ファッション」】 ダウンやコートの出品は今がチャンス!10-12月の「1ヶ月以内のアウター売却率」は7-9月に比べて約1.5倍。

老舗ワークウェアブランド「カーハート」の人気が再燃し、売れ筋TOPに

株式会社メルカリより、「メルカリ」における売買傾向と注目テーマに関連するトレンド情報をまとめたニュースレターをお送りいたします。今月のピックアップテーマは「ファッション」。衣替えシーズンを目前に、クローゼットに眠っているかもしれない、売れやすいファッションアイテムと売れ筋ブランド、販売TIPSをお伝えします。

ポイント

  1. 「メルカリ」でのアウター取引において、1ヶ月以内の売却率は7-9月 vs 10-12月で約1.5倍に
  2.  売れやすいアウターは「カーハート」や「ポロ ラルフローレン」、Y2Kブームが継続

ダウンやコートのアウター出品は今がチャンス!衣替えシーズンは、7-9月よりも約1.5倍売れやすい

10月1日は「衣替えの日」。メルカリが全国の20代から60代までの男女を対象に行った調査※1では、衣替えを実施するタイミングは10月が最多の53.7%となっており、10月前後のタイミングから新しい服への切り替えが多くなることがわかっています。また、衣替えで見つけた「もう着用しない服」を約2人に1人は「売りたい」と回答しており、「メルカリ」などのフリマアプリでの販売を通し、断捨離だけでなくお小遣いも欲しい、収納スペースを確保したい、といったニーズが高まりをみせていると考えられます。

10-12月は7-9月に比べて、アウターの1ヶ月以内の売却率が約1.5倍高くなるというデータ※2もあり、これからの季節の出品は特におすすめです。

※1:メルカリ「衣替えに関する実態調査」(2019年9月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20190926_koromogae/
※2:メルカリ自社調べ。2022年7-9月、10-12月の「メンズおよびレディース>ジャケット・アウター」のカテゴリー内で、出品後28日以内の売却率を平均で比較した結果。
※3:メルカリ自社調べ。 2022年7-9月、10-12月のメンズおよびレディースのカテゴリー内「1万円以上する商品」で、出品後28日以内の売却率を中カテゴリーごとに比較し、上昇率が高かった順を指します。

「メルカリ」で秋冬に売れやすい、1万円以上の「ジャケット/アウター」ブランドは「カーハート」。Y2Kブームが継続。

「メルカリ」で秋冬に売れやすいファッションカテゴリー1位の「ジャケット/アウター」。その中でも最も売れやすかったブランドは、90年代にトレンドとして人気を集めた「カーハート」です。Y2Kファッションの流行に加え、マルニやサカイなどのブランドとのコラボアイテムが販売され、トレンドとして再注目を集めていることから、老舗ブランドのアウター取引が急上昇していると考えられます。他にも、ダントンやヘルノ、パタゴニアといった一次流通市場で人気のアウターも「メルカリ」で10-12月に売れやすい傾向にあります。ブランド品であれば、中古品であっても高値で取引される可能性が高いため、衣替えのタイミングで1万円以上のお小遣いを得るチャンスがあるかもしれません。


※4:メルカリ自社調べ。2022年7月-9月、10-12月に「メンズおよびレディース>ジャケット・アウター」のカテゴリ内で1,000以上出品数がある「1万円以上する商品」における、出品後28日以内の売却率の上位ブランドを比較し、上昇率が高かった順を指します。

ファッションアイテムを売りたい!「売り始め」におすすめTIPS3選

アウターをはじめ、ファッションアイテムを「メルカリ」ではじめて売りたい場合、以下の3点を意識することをおすすめします。

1.まずは3品出品。1ヶ月以内にうち1品は売れる

「メルカリ」では、出品してから1ヶ月以内の売却率が約40%※5と、どのようなアイテムでも3品するとうち1品は売れやすい傾向にあることがわかっています。はじめての出品では、出品数を1つに絞らず、複数のアイテムを出品し、それぞれのアイテムが人目に触れるようにすることをおすすめします。

2.傷・汚れありでもブランド品なら売れる

たとえ傷や汚れのあるアイテムでも、「メルカリ」で売ることができないというわけではありません。ものによっては多少の傷や汚れがあっても欲しい人がいることもあり、特に「新品価格で1万円以上する商品が多いブランドのファッションアイテム」は、中古品でも状態が「全体的に悪い」場合でも、他のブランドのファッションアイテムと比較して約1.8倍売れやすいことがわかっています。※6 先述のブランドランキングにランクインした「ザノースフェイス」や「パタゴニア」も同様の傾向がみられます。

3.身長体重を説明に記載

洋服にはS~Lなどサイズ表記がされていますが、アイテムによってサイズ感や体へのフィット感が異なります。そのため、使っている人の身長や体型をあらかじめプロフィール欄や説明文に使っていた人の感覚でサイズを記載しましょう。購入を考えている人が自分のサイズと比較しやすくなり、購入検討がしやすくなります。

※5: 2022年1月-12月の「メルカリ」内での取引における売却率を参照
※6: 今出品しないと損!?Tシャツ出品のラストチャンス!【売れ筋ブランドランキング】&【売れる裏技】(2023年8月)https://jp-news.mercari.com/articles/2023/08/10/highfashion_tshirt2308/

コメント:株式会社メルカリ メルカリ総合研究所研究委員 韓昇勲(ハン スンフン)

日本国内における、不要になった衣料品の処理方法の多くは未だに廃棄が一般的で、1年間に捨てられる衣類の総量は48万トンであることがわかっています。※7

一方でフリマアプリの広がり等によって、徐々にリユースへの意識も高まっています。メルカリ総合研究所で今年7月に実施した調査では、フリマアプリを利用する方は「まだ使えるが不要になったモノをごみとして処分する」選択肢をとる人が少ない傾向がある※8ことが分かっており、実際に衣料品は「メルカリ」取引全体の約3割※9を占める人気カテゴリーとして盛んに売買が行われています。

秋冬は特にアウターの取引が活発になる中、今季はY2Kファッションブームや、ヴィンテージアイテムの人気拡大に伴い、「カーハート」のような老舗ブランドの商品は1ヶ月以内の売却率が高く、売れやすい状況にあります。

今年の衣替えシーズンは、継続する円安・物価高による家計圧迫も追い風に、クローゼットに眠る衣料品は「捨てる」のではなく「売ってお小遣いに」と出品が増加すると推察されます。引き続き、財布にも環境にもやさしい循環型消費がどのような広がりを見せるか、2次流通市場における動向を注視していきたいと思います。

※7: 出典:経済産業省「繊維産業活性化対策調査」https://warp.da.ndl.go.jp/collections/info:ndljp/pid/1621320/www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g20523b01j.pdf
※8: 「2023年度 サステナビリティ関連の意識・行動変容とフリマアプリ利用の相関に関する調査」(2023年7月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20230721_sustainabilitysurvey/
※9:株式会社メルカリ FY2023.4Q 決算説明資料より カテゴリー別シェアのうち、レディース・メンズカテゴリーの合算