〜10年前と比較して、50代以上の利用も拡大。利用者層が多様化し、若年層から全世代へ
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、7月2日をもってフリマアプリ「メルカリ」のサービス開始10周年を迎えます。これを記念して、10年のあゆみを振り返る「メルカリ」 サービス開始10周年インフォグラフィックスを公開しました。サービス初期と現在の取引状況、トレンドを比較し、変遷をたどります。
「メルカリ」基礎情報
フリマアプリ「メルカリ」の月間利用者数は2,200万人以上、累計出品数は30億品を突破し、多くのお客さまにご支持いただいております。
また、「メルカリ」の全カテゴリーを対象に、2022年の取引件数を1年間の秒数で割ったところ、1秒間に7.9個売れていることがわかりました。2018年に実施した調査では、1秒間に売れる個数は4.5個※1だったため、「メルカリ」がさらに売れやすい環境となったことが伺えます。
※1:フリマアプリ「メルカリ」、累計取引件数5億件を突破 〜捨てられていた不要品に新たな価値を〜(2019年9月) https://about.mercari.com/press/news/articles/mercari_500million/
年代別利用者
〜50代以上の利用も拡大。利用者層が多様化し、若年層から全世代へ〜
「メルカリ」のサービス提供を開始した2013年は、最も利用者数の多い年代は30代でした。2022年には50代以上の利用者が15%増加し、若年層だけでなくより幅広い年齢層にご利用いただいていることがわかりました。これらの背景にはスマートフォンの普及にともない※2、ネットショッピングの需要が増し、フリマアプリ利用も伸長したことが考えられます。
※2: NTTドコモ モバイル社会研究所(2023年4月)「スマートフォン比率96.3%に:2010年は約4% ここ10年で急速に普及」https://www.moba-ken.jp/project/mobile/20230410.html
カテゴリー別シェア
〜最も取引されるカテゴリーはファッションからエンタメ・ホビーに〜
2014年には「レディース」を中心としたファッションカテゴリーの構成比が最も高かったものの、2023年には本・ゲーム・おもちゃといった商品を含む「エンタメ・ホビー」カテゴリーが17%伸長し、カテゴリートップが入れ替わる結果となりました。新型コロナウイルス感染症拡大によるライフスタイルの変化を機に、本・ゲーム・おもちゃといったインドア向けアイテムの人気が高まり、以降トレンドが継続しています。
ブランドランキングTOP10
〜取引されるブランドも高額な1点モノから日常使いのモノが上位に〜
「メルカリ」でのブランド取引件数を元にランキング化したところ、2013年に最も売れたブランドは「シャネル」、2022年は「ユニクロ」でした。2013年は個人が自分のものを手軽に売る習慣がなかった背景から、中古品になっても価値が下がりにくいような、商品単価が高額なブランドが選ばれる傾向にあったと考えられます。一方、近年はフリマアプリを使ってかんたんに不要品を売る、という消費行動が定着したことから※3日常使いのブランドも取引されるようになったと考えられます。
さらに、アパレルブランドにおいては、2013年に「ベビードール」「ヒステリックミニ」「イング」がランクインするなか、2022年は「ナイキ」「ジーユー」「ザラ」が入っています。2013年は子供や若年層の女性に向けたブランドが人気でしたが、近年は世代や性別を限定しないアイテムを取り扱うブランドの取引が増加し、「メルカリ」におけるファッショントレンドの変化も伺えます。
※3:2019年度「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査(2019年9月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20190425_consumersurvey/
越境取引エリアの拡大
〜国内のみの取引から、世界110か国以上のお客さまに拡大〜
「メルカリ」では、2019年から越境販売を開始し※4、グローバルの販路拡大に注力しています。2013年は国内のみでのサービス展開でしたが、現在越境EC事業者10社と連携し※5世界110か国以上の国・地域のお客さまに「メルカリ」でのお買い物をお楽しみいただいています。
2022年においては円安も追い風となり、「メルカリ」における海外利用者数が約1.4倍※6に増加しました。なかでも海外からの“推し活”需要を受け、J-POP・K-POPのアイドルやアニメ・漫画キャラクターのグッズといったエンタメ・ホビー関連商品の取引が活発です。
※4:フリマアプリ「メルカリ」、100か国以上での越境販売を開始 〜代理購入サービスを通じ、海外のお客さまにも販売が可能に〜(2019年11月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20191115_crossborder/
※5: 2023年6月時点
※6: 2021年11月と2022年11月時点の比較
フリマアプリ「メルカリ」10年のあゆみ
[07/28 20:30 Update] 画像内表記を一部訂正いたしました。
2013年のサービス開始から10年、メルカリはフリマアプリにとどまらない事業拡大をするなか、お客さまの生活意識や消費行動、さらには業界の垣根を超えて変化をもたらしてきました。
周辺業界においては、フリマアプリに出品する商品の配送やクリーニング、修理といった需要が増すことで、経済効果が年間最大752億円※7に上ることがわかっています。二次流通市場における取引は一次流通市場を代替するのではなく、消費喚起を促し、あらゆる価値の循環に貢献しています。
お客さまの意識、行動変容については、フリマアプリの台頭により「手元にあるモノや不要品を売る」習慣が定着し、「捨てるより売る」という価値観が広がりを見せています。さらに、「売ることを前提にモノを買う」といった消費スタイルが生まれ、新品の購入で迷ったときに「リセールバリューを確認する」といった考えが浸透するなど、中古品だけでなく、新品の購買行動にも変化が現れています。
メルカリは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションのもと、次の10年に向けた新しい機能や体験を提供し、より多くのお客さまが好きなこと・やりたいことを叶えられる社会を実現してまいります。
※7:「フリマアプリ利用者における消費行動の変化」に関する実態・意識調査 (2018年7月)https://about.mercari.com/press/news/articles/20180731_consumersurvey/