2022.8.25
プレスリリース

US版メルカリ、 リユースレポート第二弾を発表:米国家庭が2030年にベビー・キッズの中古品に費やす金額は推定128億ドル

キッズ用品のリセール市場は特にオンラインを中心に毎年成長を続け、経済の先行きが不透明のなか、米国家庭はリセール市場に多くの価値を見出している

※株式会社メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.(US)のプレスリリース抄訳です

株式会社メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:John Lagerling)は、本日、メルカリ2022リユースレポート:ファミリー版(以下、本レポート)を発表いたします。※1

https://us.mercari.com/reports/reuse-report-family-edition

US版メルカリ(以下、「メルカリ」)は、全米で数百万人の出品者と購入者がオンラインでモノの売買を行うことができるマーケットプレイスです。昨年発表した初のリユースレポートに続き、今回のレポートは米国のファミリー層の視点から見たリセールのエコシステムに焦点を当てています。

Mercari, Inc. CEOのJohn Lagerlingは以下のように述べています。

「調査の結果、特にオンラインのベビー・キッズ用品のリセール市場は急拡大しており、現在の経済問題がこの傾向を牽引していると考えています。家計の状況を鑑みつつ、無駄をなくしたいという消費者の意識がまさに中古品市場の主な成長要因であり、この勢いは2030年まで続くと予想しています。」 

※1 2021年度のリユースレポートはこちらよりご覧ください:https://about.mercari.com/press/news/articles/20211021_usreport/

米国家庭とリユースの現状

米国家庭を対象に実施したアンケートでは、3分の2の家庭が過去12ヶ月の間に中古品のベビー・キッズ用品を購入したことがあると回答しています。特に新しい家族が増えたばかりの家庭ではこの傾向は顕著で、10世帯中8世帯が中古品のベビー・キッズ用品を購入しました。

アンケートに参加した中古品購入者の59%は中古品を購入した一番の理由として節約と回答し、27%がインフレの進行によりベビー・キッズ用品は中古品に切り替えることで家計をやりくりし、さらに不要品を売ることで臨時収入を得ていると述べています。また、金銭的なメリットだけでなく、アンケートに回答した中古品購入者の3分の1はサステナビリティに関心があると回答しています。

今後待ち受けている機会

アンケートを実施した家庭の50%は、過去12ヶ月でキッズ用品をリセールしたと回答し、47%がお小遣い稼ぎが目的だと述べています。米国家庭には総額130億ドルにも相当する、2億7,260万点の使われていないベビー・キッズ用品が眠っています。不要となった品物をリセールすることで各家庭には新たな収入を得られる大きな機会があることをこの数字から読み取ることができます。

昨年、ドル換算で米国リセール市場で最も再販されたキッズ用品のカテゴリーは次の通りです。

  1. 衣類:17億ドル
  2. おもちゃ:13億ドル 
  3. スポーツ・レジャー:6億3,500万ドル
  4. 家具:5億6,400万ドル
  5. 靴:5億5,400万ドル 

成長市場 

中古品の売買に対する関心の高まりは、すでに急成長している市場の更なる追い風となっています。2021年、ベビー・キッズ用品の中古品市場は昨年比+11.7%の70億ドル規模となりました。2030年までに83.5%伸び、市場規模としては128億ドルに達すると推定されています。 

John Lagerlingは以下のように述べています。

「米国には18歳未満の子供がいる家庭は3,300万世帯あります。購入しないといけないものが多く、子供はあっという間に成長してすぐに服がサイズアウトしたり、おもちゃで遊ばなくなったりします。よって、今まで大切に使っていたものを売ったり買ったりすることが実用的な選択肢として認識され始めていることに驚きではありません。」

メルカリ2022リユースレポート:ファミリー版 のハイライト

・ベビー・キッズ用品のリセールの半分以上がオンラインに移行する見込み

中古品の売買がより簡単に行えるデジタルプラットフォームの出現により、オンラインショッピングがリセールの成長ドライバーとなっています。実際、2021年のオンラインでのベビー・キッズ用品のリセールは市場全体の39%だったのに対し、2030年には倍増し、53.4%となる見込みです。

ラグジュアリーアイテムも人気に

中古品の購入は普段使いの用品に限った話ではありません。最も伸びているセグメントの一つはラグジュアリーアイテムであり、多くの保護者は子供に流行りの洋服や人気のアイテムを身に付けさせたいと考えています。2021年、ベビー・キッズのラグジュアリーアイテムのリセールは9億4,800万ドルにのぼり、2030年には14億5,000万ドルまで成長すると推定されています。

中古品のベビー・キッズ用品を購入することで保護者は年間総額910億ドルを節約

2021年、米国の保護者は新品のベビー・キッズ用品に一世帯あたり平均762ドル費やしています。もし中古品として購入した場合、ベビー・キッズ用品に使う年間コストは251ドルとなり、511ドルの節約もしくは支出を67%削減することが可能です。

現在、各家庭にある不要品を売ることで一世帯あたり約400ドルの臨時収入を得ることができる

米国家庭で眠っている、使われなくなった2億7,260万点のベビー・キッズ用品は合計130億ドル、一世帯あたり391ドル相当です。アンケート回答者の38.4%が使わなくなったベビー・キッズ用品を手放さない理由として「愛着」をあげています。

本調査を共同で実施したGlobalDataのマネージングディレクターであるNeil Saundersは次のように述べています。

「愛着を感じるため、使わなくなったベビー・キッズ用品を捨てられない家庭もいる中、多くは断捨離したいと思っています。リセールすることで効果的に断捨離でき、さらに臨時収入も得ることができます。また、他の家庭が質の高い商品をより低価格で手に入れることができ、循環型社会にも貢献することもできます。まさにWin-winのソリューションです。」

正式な取引を介さない中古品の受け渡しが増加

現状、不要品を売らずに、誰かに譲ったり、お下がりとしてあげたりする人たちも全体の相当数占めています。アンケート回答者の3分の2は過去12ヶ月以内に、ベビー・キッズ用品を一つ以上寄付したか、誰かに無料で譲ったと回答しています。

本レポートの全文はこちらよりご覧いただけます。

https://us.mercari.com/reports/reuse-report-family-edition

メルカリ2022リユースレポート:ファミリー版について

本レポートは、米国のリユース市場を調査したメルカリによる2つ目のレポートで、米国家族や保護者の視点からリユースのエコシステムを捉えています。2022年3月、GlobalDataとのパートナーシップを通じて作成しました。

市場規模データはGlobalDataが作成したものです。GlobalDataによる中古品市場の評価は、消費者調査や小売のトラッキング、公表されている公式データ、データ共有、店舗観察、二次情報に基づいて測定しています。これらのインプットをアナリストが使用し、市場規模やチャネル規模、市場シェアのモデル作成や算出が行なわれます。消費者統計調査は、2022年3月にGlobalDataが子供もしくは孫がいる18歳以上の調査対象者2,210名に対するアンケートの回答に基づいています。本調査は性別、年齢層、収入、地域の観点で全国を代表する調査です。

※本リリースで使用している「ベビー・キッズ」「キッズ」用品は、同じ意味を指しています。

将来予測に関する記述について

本リリースには、将来予測に関する記述が含まれています。将来予測に関する記述には、歴史的事実ではない記述が含まれています。「計画」「推定」「予測」「意図」「見込み」「予期」「予想」、およびそれらと同様の表現は、将来予測に関する記述を意図するものです。これらの将来予測に関する記述は、数多くのリスク、不確実性、そして推測を内在しています。法律で求められる場合を除いて、メルカリでは、これらの将来予測に関するいかなる記述についても、実際の結果または修正された予測を確定するために記述を更新する義務を負いません。

US版メルカリについて

メルカリはもう使用されなくなったものを、迅速、安全かつ簡単に売買することを目指したモバイルファーストのマーケットプレイスです。メルカリを通じて、米国の数百万人のお客さまがつながり、使用されなくなったものの売買ができます。メルカリでは、ご自宅での認証からオンラインでの支払、配送の向上まで、より簡単な取引を可能にするイノベーションを継続的に生みだしています。現在、メルカリは全米で5,000万件超のダウンロード、日々35万件超の出品があり、次世代の買い物体験を変革するエンパワーメントを担っています。メルカリはアプリケーションストアからダウンロードもしくは www.mercari.com からアクセスいただけます。