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2022.4.22
お知らせ

メルカリ、第2回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を実施

〜外部有識者とともに直近のメルカリのマーケットプレイス運営を検証〜

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は2022年3月31日、メルカリが2021年1月に公開した「マーケットプレイスの基本原則」(以下、基本原則)の運用を検証する第2回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」を実施いたしましたので議事概要と併せてお知らせいたします。

「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」は、「安全であること」、「信頼できること」、「人道的であること」という3つの基本原則に関する取り組みについて外部有識者と振り返ることを通じ、よりよいマーケットプレイスの構築に必要なアクションを検討することを目的に、2021年6月より継続的に実施しております。

■「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」 参加外部有識者一覧(敬称略)

  • 磯貝友紀(PwC Japanグループ サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンス テクニカル・リード/ PwCあらた有限責任監査法人 パートナー)
  • 梅津光弘(慶應義塾大学・大学院商学研究科 教授/一橋大学大学院経営管理研究科講師)
  • 大木良子(法政大学 経営学部 教授)
  • 軍地彩弓(編集者/ファッション・クリエイティブ・ディレクター)
  • 坂井豊貴(慶應義塾大学 経済学部 教授)
  • ハヤカワ五味(株式会社ウツワ代表取締役)
  • 山口真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授)

※メルカリからの参加者
Jeff LeBeau(株式会社メルカリ執行役員 Mercari JP CEO 兼 株式会社メルロジ取締役)
石川 佑樹(株式会社ソウゾウ 代表取締役 CEO)

メルカリは、今後も基本原則に基づき、誰もが安心して参加できる、多様で自由なマーケットプレイスを目指していきます。

※「マーケットプレイスの基本原則」の全文・詳細についてはこちらをご覧ください。
http://about.mercari.com/principles/
※第1回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」についてはこちらをご覧ください。
https://about.mercari.com/press/news/articles/20210720_advisoryboard/

 

■ 第2回「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」 概要

  • 実施日:2022年3月31日
  • 議題:
    • マーケットプレイスの運営の振り返りと評価
    • より良いマーケットプレイスの構築に向けたアクション
    • 基本原則の見直し

■ 議事概要

アドバイザリーボードでは、メルカリ側から前回(2021年6月末)の会合後の取り組みを紹介した後、外部有識者とともにマーケットプレイスの運営を評価しました。今回は、「より良いマーケットプレイスの構築に向けたアクション」の議論で以下の4つを論点とし、それぞれの論点に関連する取り組みを中心に振り返りました。

  1. 「生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品」をどのように捉えるか
  2. 「生命身体の安全や健康の維持」にペット等、人以外の「生命身体の安全や健康の維持」が含まれるか
    • この2点は、2021年9月、新型コロナウイルスの影響に伴い禁止出品物としている商品に以下を追加したことに関連する論点
      • 酸素缶、血中酸素飽和度測定器・酸素濃縮器(医療機器に該当しない家庭用商品)
      • 犬猫療法食
  3. 「メルカリShops」の商品に対する基本原則「緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが供給が著しく不足している商品の取引」の運用について
    • 基本原則を議論していた当時はCtoCマーケットプレイスのみだったが、BtoCマーケットプレイス「メルカリShops」の本格提供を2021年10月から開始したことに関連する論点
  4. ロシアによるウクライナ侵攻に関する出品やお客さまの行為について

各論点に関して、有識者から以下の議論がありました。

  1. 「生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品」をどのように捉えるかについて
    • メルカリの対応については、基本原則の趣旨に照らしてレピュテーションリスクも考慮した判断として有識者に理解されました。ただし、以下の指摘がありました。
      • 効果が不確かなものが効果があると受け止められている点では、「安全であること」ではなく「信頼できること」を広くとらえることでも検討できたものだろう。
      • 効果について別の意見も出ているとの注意喚起を行うにとどめた方がよかったのではないか。
    • そのほか以下の意見が出されました。
      • 高価格で多くの出品や取引が観察できることは、健康に有用というシグナルを与える可能性がある。このように、マーケットというのは、価値とお金を交換する場ということだけでなく、メディアとしての機能もある。ただし、メディアの機能を重視しすぎると様々な商品の取引が安易に禁止されてしまう恐れがある点に注意すべき。
      • 検索して出てくるのと、トップページに商品が出るのではお客様に伝わる意味が異なる。トップに表示されにくくするといった対応も考えられる。
  2. 「生命身体の安全や健康の維持」にペット等、人以外の「生命身体の安全や健康の維持」が含まれるかについて
    • 基本原則を策定した際の議論に基づくと、「生命身体の安全や健康の維持」にペット等、人以外の「生命身体の安全や健康の維持」が含まれると解釈するのは拡大解釈である、との意見で概ね一致しました。具体的には、以下のような意見が出されました。
      • 権利の主体に動物を含めるか否かについて、動物の権利はその範囲や重要性について大きく意見が別れる命題であり、非常に難しい。
      • 権利の主体はあくまで人にするなど、扱いやすい観点から検討しても良いだろう。その観点から、価格高騰によりどういった人に影響が及ぶかを表示することも一案である。
  3. 「メルカリShops」の商品に対する基本原則「緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが供給が著しく不足している商品の取引」の運用について
    • BtoCマーケットプレイスではあるものの、CtoCマーケットプレイスの出品者に近い出店者も多いことなどから、「メルカリShops」に対しても「緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが供給が著しく不足している商品の取引」の項目を含め、基本原則を適用すべきとの意見で概ね一致しました。
    • そのほか以下のような意見が出されました。
      • 「正の外部性」のある財が消費者に届く早さの観点は、BtoCであっても仕入れて販売することを考えると必ずしも改善するわけではなく、基本原則が適用されるべきではないか。
      • BtoCマーケットプレイスにおける出品ルールの方がCtoCより厳しくとも、理解されるのではないか。
      • コメント機能や評価機能を活用するなどして、マーケットプレイス全体の質を向上することもできるのではないか。
  4. ロシアによるウクライナ侵攻に関する出品やお客さまの行為について
    • 権力者などの公人への批判については、相当程度の言論の自由が認められる。他方で、実際に危害が加わる場合や、民族などの人種差別には毅然とした対応をとるべきとの意見で概ね一致しました。
    • また、売上金の寄付を謳う出品については、直ちに禁止すべきとの意見まではなかったものの、以下のような意見が出されました。
      • 日本人は良いことをするために物を買う意識が強い。しかし、その思いがだまされたことになると問題。
      • 実際に寄付されるように、例えばメルカリが直接売上金を寄付するような仕組みを検討してはどうか。

基本原則の見直しについて
現時点では基本原則そのものの見直しまでは不要との意見で一致しました。
ただし、経済安全保障の観点で検討が必要となる可能性について言及がありました。
基本原則に基づき行った出品禁止を解除するための手続きを整備する必要があるとの指摘があり、個別の課題として検討していきます。