〜「トレーディングカード」が物価上昇率1位をキープ〜
メルカリ総合研究所より、「メルカリ物価・数量指数からわかる2月トレンド」をご紹介いたします。
「メルカリ物価・数量指数」について
「メルカリ物価・数量指数」は、月間利用者数2,100万人超のフリマアプリ「メルカリ」を活用し、「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を、「メルカリ」における商品カテゴリー毎に月単位で表す価格指数・数量指数です。個人間商取引における消費者の需要を可視化していく世界初※1の取り組みです。各種データを参照した消費トレンドを発信している報道関係者をはじめ、物価変動を取り扱うマクロ経済学、消費者行動、マーケティング等の研究者に情報を開示し、経済・研究活動に寄与することを目的としています。
本ニュースレターでは、「メルカリ」の“中カテゴリー”に限定し、前年同月比で物価および数量指数が上昇、または下落した商品カテゴリーを紹介しています。
※1:メルカリおよびUTEcon調べ。基準年月を2018年1月から2020年1月に今回より改訂しています。
2023年2月、物価指数が上昇・下落した商品カテゴリーTOP5(前年同月比)
※2023年2月公開分より、物価指数・数量指数の基準年月を2018年1月から2020年1月に変更いたしました。
<ピックアップ>室内防寒に使える「レッグウェア」の物価指数が昨年同月比約1.2倍
2021年1月から2022年9月の期間、「レッグウェア」の物価指数は基準値以下で推移していました。2022年10月に基準値を超え、2023年2月までの間、物価指数は上昇基調となっています。下図で示す通り、10月から2月の物価指数の動きをみると、昨年同期比で物価指数の動きに変化が見られます。
「メルカリ」上で取引された「レッグウェア(レディース)」商品 ※一部
コメント
株式会社メルカリメルカリ総合研究所研究委員 志和あかね
昨年から現在にかけ、さまざまな日用品や食料品の値上げが行われています。また、2023年4月からは電気料金の値上げも発表されるなど、物価の上昇が家計の圧迫を招いています。
今月の「メルカリ物価・数量指数」では、家計の圧迫に対応した節約意識の高まりをみてとることができました。物価指数・数量指数の上昇は、「レッグウェア」の需要の高まりをあらわしています。一次流通市場においても節電要請や電気代の節約の観点で室内防寒グッズに注目が集まりましたが、二次流通市場においても同様の傾向があることがわかります。