プロジェクト概要
スポーツ観戦時に会場に行くと目に留まる大きく貼られたチームの横断幕。一度は目にしたことがあるかと思います。2021年に鹿島アントラーズで30周年を記念して作られたアニバーサリーウォールと呼ばれる横断幕が飾られるのは30周年に該当する1年間のみです。その時期を過ぎると本来は廃棄されてしまうものでした。
強くて丈夫なこの素材を廃棄するのではなく、他の方法として利用できないか。鹿島アントラーズを応援してくれるお客さまの手に渡る記念の形にできないか、と考えて実施したのが本アップサイクル施策でした。メルカリの目指す「限られた資源の有効活用や新しい価値の創出」のために、メルカリと鹿島アントラーズのコラボレーションから生まれたアイデアにより実現した施策です。
実験方法
アニバーサリーウォールの素材はターポリンと呼ばれる強度のある素材で作られています。この素材の利点を活かし、日常生活で使えるトートバックやポーチなどを作成しました
デザインや制作企画は、 “デザインの寿命を長くする” を哲学として掲げるブランド「蝉 semi」を手掛ける石川大輔さんに依頼をしました。メルカリの「限られた資源の有効活用や新しい価値の創出」と共通する考え方から今回のコラボレーションが実現しました。
また、商品の制作には、障がいのある方1人1人の目的や個性に応じたサポートを行う千葉県木更津市の福祉作業所「hana」の皆さんにご協力いただきました。
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一度で廃棄されてしまうという「廃棄」の課題からアップサイクル方法を検討
ブランド「蝉 semi」を手掛ける石川大輔さんに商品デザインや企画を依頼し企画内容の決定
千葉県木更津市の福祉作業所「hana」がターポリン素材の洗浄から商品制作を実施
鹿島アントラーズのスタジアム内で商品を展示
メルカリグリーンフライデープロジェクト2021ファッション実店舗「サステなストア」にて展示
2022/2/18にメルカリShopsにて販売
アニバーサリーウォールをアップサイクルし、バッグやポーチ等を制作
商品は公式戦開催時、鹿島アントラーズスタジアム内、メルカリグリーンフライデープロジェクト2021ファッション実店舗「サステなストア」にて展示を実施
商品はメルカリShops鹿島アントラーズ公式ページ販売
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実施結果
本プロジェクトによって、本来廃棄されてしまうモノが日常生活に利用できる「新たな価値」として生まれ変わりました。さらに、30周年記念の素材を利用することで、世界に一つしかないという特別感をも創出することができたのではないかと考えています。
発売前に展示会場にご来場いただいたお客さまからの声
使えるものが廃棄されるのではなく新たに生まれ変わっていて良いコンセプトだと思った
世界に一つしかない商品で鹿島ファンとしては絶対に手に入れたい!
障害のある方の支援にも繋がっていて良い取り組みだと思う
素材もしっかりしていてデザインも可愛いのですぐ売り切れてしまいそう
今後の展望
本施策はお客様の反響も大きく、展示会にも多くのお客様が関心を持ってお立ち寄りいただきました。
鹿島のアニバーサリーウォールだけではなく他のクラブチームやスポーツチームでもこのような素材のものが破棄されてしまうという課題は一緒なので、同様の施策を広げていけたらと考えています。
今後も限りある資源を大事に利用できるよう、様々なモノがアップサイクルできるような提案を展開していきます。
メルカリとして今回のようなスキームを構築できたため、今後鹿島アントラーズ内で発生する廃棄の課題に対しては同様にアップサイクルを実施して展開していきたいと考えています。
また、メルカリ・鹿島アントラーズだけではなく、他のスポーツチームやスポーツ団体にも展開され、同様のスキームで廃棄物のアップサイクルが実施出来ることを望んでいます。
今回はブランド「蝉 semi」さんとのアップサイクル施策の実施となりましたが、「限りある資源を有効活用して新たな価値を生み出す」挑戦を、様々な企業様や団体様とコラボレーションを実施し、可能性を模索していきたいと考えています。