〜ファッションショーで利用した古着を「メルカリShops」で販売〜
株式会社メルカリ（以下、メルカリ）および私立香蘭女子短期大学（以下、香蘭女子短大）、株式会社ヒューマンフォーラム（以下、ヒューマンフォーラム）は、10月の3R推進月間に合わせ、10月7日に福岡県福岡市で、Z世代による衣服のリユースの促進に向けて、古着・リメイク品を活用したサステナブル・ファッションショーを開催いたします。
なお、本イベントは、環境省の「令和5年度 使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業」に採択されています。
また、同日から香蘭女子短大の学生による古着の販売を「メルカリShops」にて開始し、ファッションショーで利用した古着についても販売いたします。
※：「メルカリShops」の詳細は以下のURLよりご確認ください（2023年10月7日午後6時頃より販売開始）。
https://mercari-shops.com/shops/uE5RT3Dz9QuS2ioY9fTy9A
背景
2023年は、2015年に策定され、2030年を達成年限とするSDGsの「中間年」にあたり、また、2023年5月のG7・広島サミットでは、気候変動・環境・エネルギー問題もトピックとなり、循環経済・資源効率性の重要性が指摘される※1など、SDGsへの関心が国際的に一層高まっています。
一方で、次世代を担うZ世代においては、若年層になるほど地球温暖化・気候変動問題の認知・興味が低く、かつ、20代・30代は環境意識・購買意識が関心層・無関心層に二分化されているという指摘もあり、Z世代を含む若年層の環境意識などの喚起は重要なテーマであると考えられます※2。
※1：Ｇ7広島首脳コミュニケ（2023年5月20日）第22パラグラフ「環境」より
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100507033.pdf
※2：出典：ボストン コンサルティング グループ「サステナブルな社会の実現に関する消費者意識調査結果」（2022年3月）
これらも踏まえ、環境省では2023年度より使用済製品などの適正なリユース及び使用済衣類（以下、古着）回収のシステムの情報発信・横展開を広く行うことを目的に先進的なモデル施策を実施する事業を実施することとしており、2023年8月に私立香蘭女子短期大学（福岡県那珂川市、メルカリ、ヒューマンフォーラム）が提案する「若年層（Ｚ世代）における使用済衣類回収・循環のシステム構築に係る実証事業」※3が同事業に採択されました。今回の取り組みは、その一環として実施するものです。
※3：「若年層（Ｚ世代）における使用済衣類回収・循環のシステム構築に係る実証事業」：授業の一環として、古着の収集・リユースなどを行い、地域のフリーマーケット及びフリマアプリで販売することで、地域の衣類廃棄を削減する取組。また、若年層への影響力が高いインフルエンサーとも連携し、古着の利活用・販売などをＺ世代向けにデモンストレーション・周知する活動を実施する。取組の様子はオンラインで配信し、より幅広い地域・消費者への周知を目指す。
https://www.env.go.jp/press/press_02038.html
イベント概要
2023年10月7日のイベントにおいては、香蘭女子短大の学生が福岡市内で集めた古着やそれらをリメイクして作成した衣服などを、インフルエンサーのさくらさん及び同短大の学生が着用し、古着・リメイク品の魅力を発信するファッションショーを開催します。その後、さくらさん、学生が参加しての古着・循環型社会に関するトークイベントも開催いたします。
※イベント準備の様子
なお、ファッションショーなどの模様はオンラインで生配信もいたします。加えて、10月7 日18時より、学生たちが集めた古着などのうち、学生自身がチョイスしたものを「メルカリShops」において販売開始いたします（https://mercari-shops.com/shops/uE5RT3Dz9QuS2ioY9fTy9A）。
※：イベントの詳細はこちらをご覧ください（https://www.koran.ac.jp/voice/3555/）
・実施日時： 2023年10月7日（土）13時～14時
・場所：「SUPER SPINNS 福岡PARCO店」内イベントスペース
（福岡県福岡市中央区天神2-11-1 福岡PARCO本館 7F）
・実施内容： ファッションショー、トークセッション、フォトセッション
・当日配信YouTubeチャンネル：https://youtube.com/live/1bn-DYowgHA
・アンバサダー：さくら
YouTube等SNSで総フォロワー数420万人を超えるZ世代を代表するインフルエンサー。タレント・モデルとしてもマルチに活躍中。
本イベント後も、11月3日の香蘭女子短大の学園祭などのイベントでも古着販売を実施して、収集した古着の循環を更に推進して参ります。
本取り組みを通じて、Z世代における古着などの魅力と循環型社会実現の重要性の理解促進を図るとともに、イベントなどでアンケートを行うことでZ世代の意識およびその変化を計測していきます。また、収集した古着の再利用によって削減されたCO2の量も算定して、衣服の利活用による環境的効果も算定します。
メルカリは、今後も、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、限りある資源が大切に使われる循環型社会の実現を目指して参ります。
【メルカリグループのサステナビリティ戦略】
メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」な企業を追求することで、限りある資源が大切に使われる循環型社会の実現を目指しています。
2022年度版のサステナビリティレポートでは、初めてメルカリの事業を通じて生まれた環境に対する削減貢献量（ポジティブインパクト）の算出・開示を行いました。「メルカリ」の中で最も取引量が多い衣類カテゴリーを対象に算出した結果、日米のお客さまが「メルカリ」で衣類※4を取引したことによって、2021年は推計約48万トンのCO2の排出を回避できたことがわかりました。また、「メルカリ」に出品されたことで回避できた衣類廃棄量約4.2万トン※5は日本で1年間に捨てられる衣類の約8.8%※6に相当します。
※4：2019年4月-2022年3月の3年間におけるメルカリJPとメルカリUSの「レディース」「メンズ」「キッズ」のカテゴリーで取引完了となった中古品を対象商品に設定。メルカリにおいて取引量が最も多く、算出データも揃っていることから、第一弾として「衣類」カテゴリーを対象に算出を実施（監修：東京大学 価値交換工学社会連携研究部門 特任研究員 文多美）。今後、製品カテゴリ別中古品再利用による環境影響の研究を中長期プロジェクトとして継続していく予定。
※5：2021年4月-2022年3月におけるメルカリJPとメルカリUSの「レディース」「メンズ」「キッズ」カテゴリーで出品完了した商品数より算出。衣類の重量は、経済産業省のデータを参照（出典：経済産業省「繊維産業活性化対策調査」）
※6：出典：環境省サステナブルファッション（https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/）