〜WBCでの3大会ぶりの日本優勝、プロ野球新シーズン開幕の影響か〜
メルカリ総合研究所より、「メルカリ物価・数量指数からわかる3月トレンド」をご紹介いたします。
「メルカリ物価・数量指数」について
「メルカリ物価・数量指数」は、月間利用者数2,100万人超のフリマアプリ「メルカリ」を活用し、「メルカリ」内の取引価格と流通数量の変動状況を、「メルカリ」における商品カテゴリー毎に月単位で表す価格指数・数量指数です。個人間商取引における消費者の需要を可視化していく世界初※1の取り組みです。各種データを参照した消費トレンドを発信している報道関係者をはじめ、物価変動を取り扱うマクロ経済学、消費者行動、マーケティング等の研究者に情報を開示し、経済・研究活動に寄与することを目的としています。
本ニュースレターでは、「メルカリ」の“中カテゴリー”に限定し、前年同月比で物価および数量指数が上昇、または下落した商品カテゴリーを紹介しています。
※1:メルカリおよびUTEcon調べ。基準年月を2018年1月から2020年1月に今回より改訂しています。
2023年3月、物価指数が上昇・下落した商品カテゴリーTOP5(前年同月比)
<ピックアップ>「野球」の物価指数が昨年同月比約1.7倍、“取引の活発さ”を示す数量指数も過去3年間で最高の数値
2020年4月から約1年間は、「野球」の物価指数はほぼ横ばいで推移していました。2021年3月以降、物価指数は基準値を超える上昇基調となっています。下図で示す通り、2023年1月から3月の物価指数・数量指数は、ともに急激な上昇が見られ、過去3年間で最高の数値となっています。
コメント
株式会社メルカリメルカリ総合研究所研究委員 志和あかね
「野球」カテゴリーのメルカリ物価・数量指数をみると、2020年4月に発出された緊急事態宣言から約1年間は、「野球」の物価指数はほぼ横ばいで推移していました。2021年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年に中止となっていたセ・パ交流戦や、オールスターゲーム、クライマックスシリーズが、2021年に復活した影響か、物価指数は基準値を超える上昇基調となっています。
さらに2022年3月には、3年ぶりに人数制限なしでプロ野球が開幕。今年2月には新シーズンのオープン戦がスタート、3月に開催されたWBCでは、3大会ぶりに日本が優勝しました。連日、WBC等の野球関連ニュースが取り上げられたから、「メルカリ」上でも「野球」カテゴリーの物価・数量指数に影響したことが考えられます。