2022.4.1
プレスリリース

研究開発組織「mercari R4D」のHead of Research(所長)に川原圭博氏が就任

〜研究開発計画や新規連携先の開拓を統括し、社会実装を加速〜

株式会社メルカリ(以下:メルカリ)の研究開発組織 「mercari R4D(アールフォーディー)」(以下、R4D)は、2022年4月1日付けで新設されたHead of Research(所長)に東京大学大学院・工学系研究科教授の川原圭博が就任したことをお知らせいたします。

R4Dは2017年の設立以来、社会実装を目的としたイノベーションや社会課題の解決につながる研究開発を行ってまいりましたが、研究領域の拡大とともに、研究領域のマネージメントの複雑性も増しています。このたびR4Dが関わる研究開発戦略の立案・推進および新規連携先の開拓をリードするHead of Research(所長)に川原を迎え入れることで、研究開発の推進体制を強化し、社会実装のさらなる加速を目指します。

川原はこれまで、情報学や電気工学、ものづくり分野の幅広い領域で研究成果を生み、その成果を大学発スタートアップ企業等と連携し社会実装へとつなげた経験を豊富に持っています。川原のこれまでの経験を活かし、R4Dは社会実装に向けた組織マネージメントの強化、若手研究者の育成、アカデミアとのネットワーク構築などを強化してまいります。

【川原圭博 経歴】
1977年生まれ 東京大学大学院工学系研究科教授。
2005年 東京大学大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。東京大学大学院情報理工学系研究科助手、助教、講師、准教授を経て、2019年工学系研究科教授に就任。2015-2022年 JST ERATO川原万有情報網プロジェクト研究総括。2019年インクルーシブ工学連携研究機構長。また2019年よりメルカリR4D アドバイザリーボードメンバーを兼任。

川原氏は、これまで情報通信分野における研究開発に従事し、学術誌や国際会議等で240件以上の論文を発表し、日本学術振興会賞など、主要な賞を多数受賞。また、これまで、ACMやIEEEのEditorial Boardや国際会議のProgram Committeeを歴任。近年では、学術団体や公的機関の委員としての活動を通じ、俯瞰的な立場から社会としてイノベーションを起こすためのさまざまな社会貢献に取り組んでいる。

【川原圭博 コメント】
「現在では、日々新たなテクノロジーが生まれ、それらが、企業の成長や社会の変革の原動力となっています。
私はこれまで大学に身を置いてアカデミアの中で研究開発に取り組んできました。2019年からはR4DのアドバイザリーボードメンバーとしてR4Dの活動に関わるようになり、アカデミアと企業研究所の双方の強みとその課題について考える機会を多くいただきました。
メルカリのミッションである『新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る』ための技術開発はもちろんのこと、日本社会、人類にとっても重要な課題に取り組むには、企業かアカデミアかという二者択一ではない選択肢があるのではないかと考えるようになりました。
この度、大学教員という立場に加えて企業研究所のHead of Research(所長)というポジションを兼任する機会をいただきました。R4Dでは、持続可能でワクワクする社会の実現を目指し、人材育成、そして研究交流の観点から幅広いステークホルダーとのオープンなモデルを提案していきたいと考えています。」

メルカリおよびR4Dは今後もメルカリグループのサービスや事業に関する将来的なイノベーションの創出とその社会実装を目指してまいります。

 

mercari R4Dについて
「mercari R4D」は2017年12月に設立した、社会実装を目的とした研究開発組織です。R4Dは、研究(Research)と4つのD、設計(Design)・開発(Development)・実装(Deployment)・破壊(Disruption)を意味します。
「テクノロジーの力で価値交換のあり方を変えていく」をコアコンセプトに、メルカリグループのサービスや事業における将来的なイノベーション創出を目指し、AI、ブロックチェーン、HCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)、量子コンピューティング、モビリティ等の研究開発を行っています。
ウェブサイト:https://r4d.mercari.com/