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2020.3.3
プレスリリース

メルカリ、引っ越し実態調査を発表

引っ越しで不要品を捨てることによる機会損失額は1世帯あたり推計約15.5万円
〜平均引っ越し料金約19万円の80%超に相当〜



メルカリ総合研究所(運営:株式会社メルカリ)は、ニッセイ基礎研究所の監修のもと、過去3年のうちに引っ越しを経験した親子3人世帯の20代から40代、男女1,036人を対象に、引っ越し実態調査を実施しました。

■背景
公益社団法人全日本トラック協会によると、2020年の引っ越し繁忙期は3月20日から4月5日にかけてピークを迎えると予想されています※1。また、株式会社リクルート住まいカンパニーが運営する不動産・住宅情報サイト『SUUMO(スーモ)』が提供する「引越し料金計算シミュレーション」では、2月から4月は他の時期と比較して平均約1.3倍の引っ越し料金が必要※2とされ、この時期の引っ越しには「引っ越し業者が見つからない」「引っ越し業者に支払う料金が高い」などの問題が挙げられます。

このような社会背景を受け、「二次流通市場の可能性を追求し、より豊かな社会の実現に資する活動を促進する」というメルカリ総合研究所の活動の一環として、引っ越しにおける不要品の状況と二次流通における価値について調査を行い、引っ越しの際に捨てた“まだ使えるが不要になったモノ”の二次流通市場における価値を「引っ越しにおける機会損失」として算出しました。

※1:公益社団法人全日本トラック協会「令和2年引越繁忙期~分散引越にご協力をお願いします~」
http://www.jta.or.jp/yuso/hikkoshi/spring2020/hikkoshi_hanbouki_2020.html
※2:SUUMO「引越し料金計算シミュレーション」https://hikkoshi.suumo.jp/soba/
   3人家族、移動距離500km未満の引越しにおける通常期平均料金と繁忙期平均料金にて算出

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【結果サマリー】
1) 引っ越し時にやっておけばよかったと思うことTOP5、1位「不要品処分で荷物を減らす」2位「早めの荷造り・梱包」3位「計画的な家の掃除」4位「粗大ゴミを早めに処分する準備」5位「引っ越し業者への値引き交渉」

2) 引っ越し時に捨てられてしまう不要品カテゴリーTOP5、1位「アパレル(トップス・ボトムスなど)」2位「アパレル雑貨(靴・帽子など)」3位「ラグ/カーペット/マット」4位「カーテン/ブラインド」5位「アパレル(ジャケット・アウターなど)」

3) 引っ越し経験者が処分した、機会損失額が高い不要品TOP5、1位「アパレル(ジャケット・アウターなど)」2位「アパレル(トップス・ボトムスなど)」3位「アパレル雑貨(靴・帽子など)4位「本/CD/ゲーム」5位「キッチングッズ/食器」

4) 引っ越しで不要品を捨てることによる機会損失額は、1世帯あたり推計155,010円。親子3人世帯での平均引っ越し料金193,537円のうち80.1%に相当

5) 引っ越し時の不要品販売方法別平均利益額、「フリマアプリ:9,798円」、「ネットオークション:8,418円」、「リサイクルショップ:3,625円」、「友人・知人への直接販売:3,043円」

【調査概要】
調査時期:2020年2月12日~13日
調査方法:インターネット調査
調査対象:過去3年間のうちに引っ越しを行った親子3人世帯、20代から40代、男女1,036人
留意事項:フリマアプリ利用者312人、フリマアプリ非利用者724人

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【調査コメント:ニッセイ基礎研究所 生活研究部 主任研究員 久我 尚子(くが なおこ)】
■経歴

株式会社NTTドコモを経て、2010年よりニッセイ基礎研究所。2016年7月より現職。専門は消費者行動。内閣府や総務省の統計関連の委員をつとめる。統計を使って暮らしの変化を読み解いている。

■コメント
今回の調査で、引っ越しで捨てた不要品の総数に、フリマアプリ(メルカリ)での平均価格をかけあわせた“機会損失額”が、親子3人世帯で平均155,010円にのぼることがわかりました。
2018年11月にみんなのかくれ資産調査委員会が実施した調査で、一般家庭にある不要品の価値総額である「かくれ資産」が親子3人世帯で平均597,962円という結果が出ています
今回の引っ越しによる機会損失額は、かくれ資産のおよそ4分の1を占める金額ですので、引っ越しを機会に、かくれ資産の4分の1が廃棄されていると言えるでしょう。一方でこのことは、本人にとっては不要でも、必要な人の手に渡れば資産となる可能性があるものの4分の1を、みすみす失ってしまっているとも言えます。

また、家電製品や家具などの粗大ごみは、処分するために費用がかかりますから、廃棄すると売れる機会を失っただけでなく、処分費用が加わることで、機会損失額はさらに膨らむことにもなります。
調査では、引っ越し時にやっておけばよかったと思うことの1位が「不要品処分で荷物を減らす」ことでした。処理費用がかかるものから優先して、フリマアプリなどを活用して売却できれば、引っ越し費用の負担軽減にもつながります。

今、新型肺炎などによって消費活動が抑制され、企業活動にも制約が生じています。よって、この春の春闘は厳しい状況になる可能性が高いでしょう。家計収入が増えにくい中では、引っ越しで廃棄する不要品を資産として捉え直すことは有意義なことと言えます。
※みんなのかくれ資産調査委員会(監修:ニッセイ基礎研究所、データ提供:メルカリ)
 URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000039156.html

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引っ越し実態調査 調査結果詳細

1)引っ越し時にやっておけばよかったと思うことTOP5、1位「不要品処分で荷物を減らす(33.1%)」2位「早めの梱包・荷造り(29.8%)」3位「計画的な家の掃除(29.3%)」4位「粗大ゴミを早めに処分する準備(28.6%)」5位「引っ越し業者への値引き交渉(18.8%)」

2)引っ越し時に捨てられてしまう不要品カテゴリーTOP5、1位「アパレル(トップス・ボトムスなど / 54.5%)」2位「アパレル雑貨(靴・帽子など / 49.4%)」3位「ラグ/カーペット/マット(43.7%)」4位「カーテン/ブラインド(42.8%)」5位「アパレル(ジャケット・アウターなど / 42.0%)」

3)引っ越し経験者が処分した、機会損失額が高い不要品TOP5、1位「アパレル(ジャケット・アウターなど)」2位「アパレル(トップス・ボトムスなど)」3位「アパレル雑貨(靴・帽子など)4位「本/CD/ゲーム」5位「キッチングッズ/食器」

引っ越しの際に捨てた不要品について、カテゴリー別に捨てた数量を聴取し平均処分数を算出。さらに「メルカリ」におけるカテゴリー別平均取引価格と掛けあわせることで、引っ越しで不要品を捨てることによるカテゴリー別機会損失額を算出しました。
その結果、最も平均機会損失額が高いのは「アパレル(ジャケット・アウターなど)/処分した人:435人、平均処分数:約5着」で44,757円であることがわかりました。

4)引っ越しで不要品を捨てることによる機会損失額は、1世帯あたり推計155,010円。親子3人世帯での平均引っ越し料金193,537円のうち80.1%に相当

引っ越しの際に捨てた不要品について、カテゴリー別に捨てた数量を聴取し、引っ越しの際に何かしらを捨てたと回答した944人(世帯)の1人(1世帯)当たり平均処分数量を算出。さらに、「メルカリ」における平均取引価格と平均処分数を掛け合わせ、1世帯あたりの平均機会損失額を算出したところ、推計で155,010円となりました。

SUUMOの「引越し料金シミュレーション」によると、3人家族構成・移動距離500km未満・繁忙期(2月〜4月の引っ越し)における平均引っ越し料金は193,537円。1世帯あたりの平均機会損失額は、平均引っ越し費用の80.1%に相当することがわかりました。

5)引っ越し時、不要品売却の平均利益額(売却方法別)、「フリマアプリ:9,787円」、「ネットオークション:8,418円」、「リサイクルショップ:3,623円」、「友人・知人への直接販売:3,043円」

引っ越しの際に不要品を売却したと回答した人に、売却方法別にどの程度の利益があったかを質問したところ、平均利益額が最も高いのは「フリマアプリ」で9,787円であることがわかりました。その他、「オークションサイト」で8,418円、「リサイクルショップ」で3,623円、「友人・知人への直接販売」で3,043円であることがわかりました。

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<参考資料>不要品を捨てることにかかる処分費用と機会損失
大型のモノや電化製品など、捨てることにかかる処分費用と本調査で判明した機会損失額を足し合わせたところ、以下のようになりました。

※:東京都の自治体における処分費用を参考にしています。

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■メルカリ総合研究所について
メルカリ総合研究所は、外部有識者とともに、フリマアプリの社会的影響から二次流通市場の可能性、その先にある循環型社会が未来にどのような影響をもたらすかを研究する組織です。社会・次世代消費・生活など、さまざまな視点から研究を行い、生活者の意識や行動の変化、次世代の「豊かさ」について新たな視点を見出していくための活動を行っています。