〜大学設備の循環と学生の学びや研究への還元が可能に〜
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、6月5日の「環境の日」・「世界環境デー」に合わせ、愛知県公立大学法人(愛知県立大学、愛知県立芸術大学の設置者)が「メルカリShops」において、大学として初めて出店を開始したことをお知らせします。
「メルカリShops」は、スマホ1つで誰でも簡単にネットショップを開設できるEコマースプラットフォームで、これまで幅広い自治体などを中心にまだ使える不要品を販売いただいてきましたが、今回の愛知県公立大学法人の開設は、大学としては全国初の開設事例となります。
ショップ名:愛知県立大学・愛知県立芸術大学
ショップURL:https://mercari-shops.com/shops/jgEGjYzgrTJz3fjLnNJKiB
大学法人の「メルカリShops」の開設は、不要になった学内の備品などを、大学という枠組みを越えてあらゆる場所で使っていただけるようになることに留まらず、モノや資金の循環により、リユースの促進と収益の活用の両面から、大学の学生の学びや研究の更なる充実に繋げることが可能になります。
メルカリがグループミッションで掲げる、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」を教育・研究機関でも実現していくために、愛知県公立大学法人の「メルカリShops」開設を事例として、大学の限られた資源を、よりよい学びに繋げられる取り組みとして、今後各大学に提供していきます。
「メルカリShops」の取り組みについて
メルカリは、限りある資源が循環される社会の実現を目指し、全国の自治体などと連携したさまざまな取り組みを推進しています。
Eコマースプラットフォーム「メルカリShops」を活用し、自治体の不要になった備品や統廃合された学校備品など、あるいは自治体が回収した粗大ごみのうち、まだ使えるものを販売する活動などを推進しています。現在までに、全国60の自治体などが「メルカリShops」に出店しており、こうした取り組みを通じて、地域におけるリユース文化の醸成と循環型社会の推進に貢献しています。今回新たに大学が出店を開始することで、これらの取り組みが、学生の学びや研究の充実という要素も加えて、さらに広がることに期待しています。
愛知県公立大学法人の出品物例
(譜面台) (メトロノーム)
大学初の「メルカリShops」開設の背景
現在、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局では、大学をはじめとする研究現場における、研究設備・機器をより有効に活用できるよう検討※1が進められています。科学技術・イノベーションは、日本の経済成長における原動力であり、社会課題の解決や災害への対応などにおいてもその重要性が一層増しています。メルカリとしても、大学と連携した「メルカリShops」の活用を通して、こうした循環を促進する取り組みに貢献していきたいと考えています。
※1: 内閣府(2021年3月)「科学技術・イノベーション基本計画」に基づき、研究設備・機器の整備・共用化促進に向けて、産官学連携した新たな事業の検討が行われています。
https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/6honbun.pdf
また、大学法人による「メルカリShops」の開設は、大学の限られた資源を循環させることで、学生の学びの充実にも寄与します。加えて、不要になった大学備品を必要とする大学などに提供することが可能となるほか、大学内におけるリユース意識の広がりにより学生の行動変容にも繋がります。さらに、大学の財源は、従来の運営費交付金や学生納付金に加え、外部資金(補助金、受託研究・共同研究費、寄附金など)が拡大するなど多様化してきています※2。その中で、「メルカリShops」の活用は、新たな財源の選択肢をサステナビリティの考えとともに提示するものとなります。
このように、大学の限られた資源の循環と、学生の学びや研究の充実を背景に、今回の愛知県公立大学法人による大学初の「メルカリShops」の開設が実現しました。
※2:文部科学省(2024年7月「国立大学法人等の機能強化に向けた検討会(第1回)配付資料」)「国立大学法人等の現状について」https://www.mext.go.jp/content/20241216-mxt_hojinka-000037292_01.pdf
【メルカリグループのサステナビリティ戦略】
メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、あらゆる価値がなめらかに循環するサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
今後もメルカリは、さまざまな取り組みを通じてリユースを推進し「捨てるをへらす」ことで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。