2024.9.25
プレスリリース

メルカリ、温室効果ガス排出削減目標がSBT認定を取得

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、メルカリグループが掲げる温室効果ガス排出削減目標が、SBTi(Science Based Targets initiative)※1によるSBT目標の認定を取得しましたので、お知らせいたします。

SBTとは、パリ協定が求める水準(地球の気温上昇を産業革命前比で1.5℃に抑える)と整合した、5年〜10年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。

メルカリは、2021年にコミットメントレターを提出し、SBT認定を目指してまいりました。2023年、当社が与える影響度を踏まえ、新たにScope3カテゴリー9(下流の輸送・流通)を対象に含めて算定範囲を拡大し、掲げた目標値に対して認定を取得しました。

※1:英国で設立された国際NGOであるCDP、UNGC(国連グローバルコンパクト)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4つの機関が共同で運営するイニシアチブ
https://sciencebasedtargets.org/

 

認定を取得した目標値

  • Scope1+2:2021年を基準年とし、2030年までに90%削減
  • Scope3:2023年を基準年とし、2030年までにカテゴリー9(下流の輸送・流通)において付加価値あたり※251.6%削減

これまでの進捗と実績は以下よりご確認ください:
https://about.mercari.com/sustainability/esg/esgdata/

Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出であり、鹿島アントラーズFCにおける社用車や、関連施設でのボイラー等が含まれます。
Scope2:主にオフィス電力に伴う排出です。
Scope3:事業者の活動に関連する他社の排出で、新たに算定範囲を見直した、カテゴリー9の排出量が85%を占めます。

※2:メルカリの場合は、売上総利益を指す

目標に向けたアクション

  • Scope1+2
    • 社用車等による燃料の見直し
  • Scope3
    • サプライヤーエンゲージメントの推進
    • エコフレンドリーな調達

Scope3削減に向けては、物流パートナーの皆さまと協力しながら一緒に目標達成を目指してまいります。

 

物流パートナーからのコメント

◾️ヤマト運輸株式会社
メルカリさまとは2015年から「らくらくメルカリ便」の提供を開始し、2020年からは置き配対応を開始しています。ヤマトグループは、2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロに向けてEV導入などを進めており、自社排出量を削減することでパートナーの皆さまのScope3の削減にも寄与していきます。今後もメルカリさまとともに、持続可能な未来の実現に貢献します。 

◾️日本郵便株式会社
メルカリさまが今回の認定取得を契機として温室効果ガス排出量の削減に一層取り組まれることを期待しております。日本郵便におきましても、2024年4月、SBT認定の取得に向けたコミットメントレターを提出いたしました。物流パートナーとして、メルカリさまのサービスを利用されるお客さまの環境負荷の軽減に貢献してまいります。

◾️SBSホールディングス株式会社
SBT認定を取得されたメルカリ様の積極的な取り組みに敬服いたします。私たちSBSグループは、再配達の削減など環境負荷低減につながる置き配サービスにおいてメルカリ様と連携させていただいております。今後もメルカリ様とともに、サステナブルな配送サービスの維持向上に向けて尽力して参ります。

 

メルカリは今後も事業や企業活動を通じて、限られた資源が大切に使われ、あらゆる人が可能性を発揮できる社会の実現に貢献してまいります。

 

【メルカリグループのサステナビリティ戦略】

メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、あらゆる価値がなめらかに循環するサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
2024年にメルカリの事業を通じて生まれた削減貢献量(ポジティブ・インパクト)の算出を行った結果、日米合計で年間約61万トンの温室効果ガスの排出を回避できることがわかりました。また、メルカリで不要品が出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約5.2万トンでした。これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48.5万トンの約10%に相当します。
今後もメルカリは、さまざまな取り組みを通じてリユースを推進し、「捨てる」をへらすことで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。
https://about.mercari.com/sustainability