2024.9.25
プレスリリース

メルカリ、2024年度版 「Impact Report」(インパクトレポート)を公開

〜年間約61万トンの温室効果ガス排出を回避、取締役女性比率が58%に~

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、サーキュラーエコノミーの実現に向けて2024年度に取り組んだ活動とその結果をまとめた「FY2024.6 Impact Report」(インパクトレポート、以下「Impact Report」)を公開しましたので、お知らせいたします。

https://pj.mercari.com/impact-report/FY2024_6_ImpactReport_JP.pdf

メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、物理的なモノやお金に限らずあらゆる価値がなめらかに循環するサーキュラーエコノミーの実現を目指し、さまざまな取り組みを実施しています。また、2020年よりこうした活動内容をまとめたレポートを発行しています。

2024年度の「Impact Report」では、「5つのマテリアリティ」ごとに実施したアクションをまとめています。メルカリが本業を通じて解決すべき最も重要な課題(マテリアリティ)は、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションと密接に関係しています。ミッション達成には、まず「強固な組織体制と経営基盤」を土台として、「プロダクト・サービスを通じて価値を創造すること」が不可欠だと考えています。そして、この価値創造こそが、社会へのインパクト創出に繋がり、ひいては私たちのミッション達成へと繋がっていきます。これらの考え方と自社及びステークホルダーへの影響度などを考慮した上で、私たちは5つのマテリアリティを定義しています。

「FY2024.6 Impact Report」の主なハイライト

マテリアリティ2:あらゆる価値が循環する社会の実現
事業を通じて生まれたポジティブインパクト(削減貢献量)

「メルカリ」での取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量は、日米合わせて年間約61万トンでした。これは東京ドーム約250杯分の容積に相当します。また、メルカリで不要品が出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約5.2万トンでした。これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48.5万トンの約10%に相当します。
※対象カテゴリー:「衣類」「スニーカー」「電子機器」「本・雑誌・漫画」「CD・DVD・BD」「バッグ (本年より追加)」

事業を通じて生まれたネガティブインパクト(Scope1/2/3排出量)

事業を通じて排出する温室効果ガスのFY23.6以降の排出量算定結果について、当社が与える影響度を踏まえ、新たにScope3カテゴリー9(下流の輸送・流通)を算定対象に含めるなど算定範囲を拡大しました。
さらにカテゴリー9に対して目標値を掲げ、目標値に対してSBT認定を取得しました。

メルカリ、温室効果ガス排出削減目標がSBT認定を取得:https://about.mercari.com/press/news/articles/20240925_sbt/

 

 

マテリアリティ4:中長期にわたる社会的な信頼の構築

2023年9月に監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へと移行し、ガバナンス体制を強化したことによる変化について、社外取締役の冨山和彦・篠田真貴子の対談を掲載しました。

※対談記事全文はこちらをご確認ください:https://about.mercari.com/ir/governance/outside-directors-interview/

 

マテリアリティ5:世界中の多様なタレントの可能性を解き放つ組織の体現
約55カ国からのプロフェッショナル人材を採用、管理職におけるI&Dが加速し取締役の女性比率が58%に

メルカリではミッションの実現に向けて、「世界中の多様なタレントの可能性を解き放つ組織を体現すること」を目指し「人」への投資を最も重視しています。世界中のプロフェッショナル人材を市場競争力のある報酬水準で獲得し、継続的な学習の機会を通じて育成していくという方針のもと、現在では約55ヶ国の優秀なメンバーが在籍し、日本のエンジニア組織においては50%以上が外国籍の社員です。
また、今年度は管理職におけるI&Dが加速し、外国籍・女性比率ともに向上し、本日行われた株主総会の決議をもって取締役における女性比率は58%になりました。役割・等級や職種などによる差に起因しない「説明できない格差(unexplained pay gap)」是正の取り組みも進捗し、2.3%となりました。
※ 新任取締役就任のお知らせ:https://about.mercari.com/press/news/articles/20240925_directors/

「結果の平等」ではなく「機会の平等」にフォーカス

メルカリでは、社内のI&Dを加速させるため、候補者プールにおける3つのプロセスKPIとして、「採用候補者の男女比率」、「マネージャー候補者の男女比・外国籍比」、「ハイグレード候補者の男女比・外国籍比」を定め、モニタリングを行っています。
「プロセスKPI」とは、組織内の多様性を高めるために、最終的な結果ではなく、選考プロセスを改善するために候補者プールに設定している目標です。結果目標を設定せず、多様なタレントが採用や昇格において平等な機会を得られる「プロセス」にフォーカスしています。
約2年間にわたるプロセスKPIの分析から、プロセスKPIと採用・昇格・登用の女性比率は連動することが確認でき、候補者プールが多様になれば、自ずと結果もついてくるという仮説が一定検証できました。

今後もメルカリは、事業や企業活動を通じて、限られた資源が大切に使われ、あらゆる人が可能性を発揮できる社会の実現に貢献してまいります。

【メルカリグループのサステナビリティ戦略】
メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、あらゆる価値がなめらかに循環するサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
2024年にメルカリの事業を通じて生まれた削減貢献量​​(ポジティブインパクト)の算出を行った結果、日米合計で年間約61万トンの温室効果ガスの排出を回避できることがわかりました。また、メルカリで不要品が出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約5.2万トンでした。これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48.5万トンの約10%に相当します。
今後もメルカリは、さまざまな取り組みを通じてリユースを推進し「捨てる」をへらすことで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。

https://about.mercari.com/sustainability/