2023.11.8
プレスリリース

リユース人気カテゴリー「推し活(エンタメ・ホビー)」における消費動向調査

推し活グッズ購入はフリマサービス利用が前提に
フリマサービスを介してファン同士でグッズを交換しあう「推し活循環社会」現象

メルカリ総合研究所(運営:メルカリ)は、18歳〜57歳の男女600人を対象に「リユース人気カテゴリーにおける消費動向調査」を実施しました。本リリースでは、「推し活(エンタメ・ホビー)」カテゴリーの調査結果詳細をお知らせいたします。(全体総括リリースはこちら

推し活をしている人の半数以上(55.2%)が、「フリマサービスがあることで推し活グッズを買いやすくなった」と回答
捨てずに、自分以外の誰かに譲りたい人が多い結果に

推し活を現在している・過去していたと回答した人(N=230)に、推し活グッズをフリマサービスで売り買いしたことがあるかを伺うと、全体の約半数(50.9%)が、フリマサービス利用者で見てみると約7割(67.1%)が、推し活グッズ売り買いを経験しており、推し活においてフリマサービス利用が欠かせない存在になっていることがわかりました。さらに、フリマサービスで保有グッズが売れることで、他の推し活グッズを買いやすくなったと感じるかについては55.2%と半数以上が実感している結果となりました。

実際に、推し活グッズをフリマサービスで売ったことがある人に理由を伺うと、「担当外のグッズを、推している誰かに譲りたい」(44.0%)、「抽選系のグッズで自分の担当以外のグッズが当たったから」(34.0%)、「思い入れがあるので捨てることには抵抗感があったから」(34.0%)、と捨てずに自分以外の誰かに譲りたいという思いからフリマサービスを利用している声があがりました。

フリマサービスでの売買で、3人に1人(31.5%)が推し活グッズの予算が増えたと回答
実際に売却した人の64.0%が、フリマサービスがあることで買い替え頻度が増加

譲りたいに次いで「グッズ購入の予算を増やしたかった」は30%、「お金がなかった」も20%、と経済的な理由の声もあがっています。実際にフリマサービス利用経験者に推し活の予算について伺ったところ、フリマサービスで推し活グッズを売り買いすることで、推し活全体の予算が増えたと31.5%が回答しています。現在の予算(月平均)を伺うと、3,000円未満の回答はフリマサービス利用経験なしの方が多く、5,000円を超えてくるとフリマサービス利用経験ありの方が多い傾向となりました。実際に、いくらくらいの予算が増えたかを伺うと(N=55)、月平均予算が5,000円未満の方は2,000円(中央値、以下同)、5,000円以上10,000円未満の方は5,000円、10,000円以上の方は8,000円との結果となり、一定の予算増額を後押ししていることが伺えます。

また、実際にフリマサービスで推し活グッズを売却した人のうち、64.0%がフリマサービスがあることで買い替え頻度が増えたとも回答しています。

フリマサービス利用経験者の半数以上(51.2%)が、推し活をしている/していたと回答
フリマサービスと推し活の親和性の高さが明らかに

そもそも推し活をしているかについて伺うと、している人・過去していた人の合算はフリマサービス利用経験ありは52.1%、利用経験なしは25.8%で、大きな差があることがわかりました。課金をしている人の割合も、フリマサービス利用経験ありは22.4%、利用経験なしは9.6%と2倍以上の差があり、フリマサービスと推し活の親和性の高さが伺える結果となりました。

【株式会社Oshicoco 代表取締役 多田 夏帆 氏(ただ なつほ)】

プロフィー
株式会社Oshicoco代表。女性向けメディアでトップライターとして活躍した後、日本最大級の推し活プラットフォーム『Oshicoco』を創業。全国各地で推し活グッズのPOPUPストアを開催し、Z世代を中心に人気を博している。推し活の専門家として多数のメディアに出演。

コメント
推し活におけるグッズ購入は、最早フリマサービスの利用を前提としたものになってきています。

フリマサービスを使うタイミングは大きく3つあり、1つ目は「ハマりたて」の時期。自分がハマる前に販売されたグッズやDVDなどを購入します。2つ目は「推し活熱中期」。キャラクター・アイドルグッズはランダム販売のものが多く、購入数を減らす、もしくは購入後の商品を交換するためにフリマサービスを使用します。3つ目は「推し変」の時期。新たな推しと出会った時に、それまでの推しのグッズやCD類を売り払います。

推し変期が出品したものを、ハマりたて期が購入し、推し活熱中期同士は熱中期同士でグッズの交換をしています。この現象はまさに「推し活循環社会」と言えるかもしれません。

 

【調査概要】
調査時期:2023年10月21日(土)~10月23日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、18〜57歳、男女600名
調査機関:シグナルリサーチ
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります