2020.3.26
プレスリリース

メルカリグループ、Open Invention Networkおよび LOT Networkへ加盟 〜オープンソースコミュニティを守り、パテント・トロールに対抗〜

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、2020年3月24日付けで、Open Invention NetworkおよびLOT Networkへ加盟したことをお知らせいたします。これにより、メルカリおよび株式会社メルペイをはじめとするメルカリグループが培った技術を、引き続きオープンソースとして世の中に公開するとともに、特許の悪用行為を防止し、イノベーションを守ります。

Open Invention Networkは、アメリカ合衆国の企業コンソーシアムで、Linuxなどのオープンソースソフトウェアを特許の行使から守る非営利組織です。一方、LOT Networkはパテント・トロールに対抗する企業メンバーからなる非営利組織です。

メルカリグループのシステムは、多くのオープンソースソフトウエアによって支えられています。当社は、「メルカリ」や「メルペイ」等のサービスを開発および運用していく中で培った技術をオープンソースとして世の中に公開することで、世の中のイノベーションに協力していくことが、オープンソースから受けた多大な貢献に対して、あるべき行動であると考えています。したがって、メルカリグループはオープンソースによるイノベーションを特許のリスクから守るOpen Invention Networkの活動に賛同いたします。

パテント・トロールとは、一般的に、自ら研究開発を行わず他社から購入した特許を行使して金銭的利益を得ようとする個人や団体のことを示します。特にソフトウェア分野では、有効性の疑わしい不明確な内容の特許が、多数の企業をターゲットに行使されている例が見られます。メルカリグループはこのような特許の行使は、イノベーションを阻害するものと考え、反対いたします。

今回、Open Invention Networkに加盟することにより、メルカリグループが保有する特許がオープンソースコミュニティ内でのクロスライセンスの対象に加わります。すなわち、企業メンバー同士が互いに保有する特許の使用を許可しあう対象になることで、コミュニティ内においてこれらの特許を無料で使用することができます。また、LOT Networkに加盟することにより、仮にメルカリグループが保有する特許が市場に流通し、パテント・トロールの手に渡ったとしてもLOT Networkメンバーは無料でその特許を使用することが可能になります。

Open Invention NetworkおよびLOT Networkへの加盟はメルカリグループがテック業界をリードする世界中の企業と歩調を合わせ、コミュニティを保護し、特許を悪用する行為を防止する活動に加わることを意味します。メルカリグループは今後もOpen Invention NetworkおよびLOT Networkとともに「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイス」を特許の攻撃から守る取り組みを進めてまいります。

 

【Open Invention Network】

https://www.openinventionnetwork.com/

【LOT Network】

https://lotnet.com/

 

以上