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【メルカリ AI技術説明会レポート】 〜AIで「売ることを空気に」、開発中のプロトタイプも紹介〜

株式会社メルカリは、2019年3月28日(木)に報道関係者向け「AI技術説明会」を開催しました。本説明会は、AIを中心としたメルカリの技術面における取り組みについて、報道関係者の皆様のご理解を深めていただくことを目的として開催したものです。

はじめに、濱田優貴(取締役CPO)より『世界のAIのトレンドと、テックカンパニーとしてのメルカリが目指す世界』をテーマにお話ししました。メルカリがグローバルテックカンパニーを目指すためにはテクノロジーによる差別化が重要と位置づけ、特にAIが最注力領域であることを説明しました。今後については「出品に注力し、極限までモノを簡単に売る世界観を提供していきたい」と述べました。そのために、出品してから売れるまでをAIで最適化する「Selling AI」という構想についても紹介し、AIが出品後の商品価格を自動的に売れやすい価格へ調整したり、商品を探すお客さまの目に触れやすくなるようなリコメンド機能を強化したりすることを検討していると述べました。また、メルカリ社内ではエンジニアに限らず、社員全員がAIを業務で活用する「AIの民主化」を目指していきたいと話しました。

次に、木村俊也(Director of AI Engineering)より、『メルカリにおけるAI活用のいままでとこれから』をテーマに、メルカリで使用されているAIの特徴や強みについて説明しました。メルカリのAIの強みは、数十億規模にのぼるデータと、卓越したAI人材にあります。データの強みについては、メルカリが累計出品数11億品を超える大規模な商品画像やテキストデータを保有しており、これによって高精度な機械学習モデルを作成することが可能となることを説明しました。また、AI人材については、現在約30名の多様な人材が国内外より集結しており、今後について「2019年4月に新卒社員約10名、10月には約20名の新卒社員を新たに迎え、今後も人員の増強を図る」と発表しました。また、物体認識機能を使い、スマートフォンをかざすだけで商品情報が自動的に入力され、出品ができるようになるプロトタイプの紹介を行い、「AIで出品を極限まで簡単にする」と意気込みを述べました。

最後に、山口拓真(Engineering Manager of AI Engineering)から、『AI技術の活用例~AI出品と写真検索~』をテーマに、2019年3月18日(月)に発表したフリマアプリ「メルカリ」の写真検索機能をはじめとする、AI出品を実現させるためのテクノロジーについて説明しました。AI出品は「お客さまが感動する機能を」という思いから開発を続けてきたと述べ、それを実現するためには「最高精度のDeep Learning(深層学習)だけでいいサービスを作れるわけではなく、Transfer Learning(転移学習)を取り入れることなどで柔軟性を高め、サービス運用を考えたシステムを構築する必要がある」と話しました。また、「自社独自のAIモデルを開発することで、精度の高い規約違反出品に対応でき、より『あんしん・あんぜんな取引』を可能にした」と語りました。今後については「AI出品のさらなる認識精度の向上と、写真検索の満足度向上以外にも、様々な形でAIを活用していく」と話しました。

また、説明会では、メルカリのAI技術を体験できるデモンストレーションスペースを用意し、AI出品と写真検索機能の体験や、AIを活用し利用規約に違反する商品を監視する違反検知システムのデモンストレーション、機械学習プラットフォーム「Lykeion(リュケイオン)」についてのご説明など、AI技術を体験していただきました。

今回の説明会を通して、当社のAI技術に関する取り組みについて多方面からご説明をする機会を持つことができました。今後もメルカリはグローバルテックカンパニーを目指し、「売ることを空気に」するための技術開発を通じて、世界的なマーケットプレイスの実現を目指します。

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