2018.12.20
プレスリリース

mercari R4D、スマートグラスに最適化したフリマアプリ「メルカリ」の実証実験を開始 ~XRやエッジAI技術を活用したUI/UXを検証、CES2019でプロトタイプ版を公開~

株式会社メルカリは、自社研究開発組織 「mercari R4D」において、フリマアプリ「メルカリ」(以下、「メルカリ」)のスマートグラスに最適化したUI/UXの検証を目的とし、Vuzix Corporation(以下、Vuzix)が提供するARスマートグラス「Vuzix Blade®」を使用した実証実験を開始したことをお知らせいたします。

「mercari R4D」では、XR(AR・VR・MR)やAI技術を活用した研究開発と社会実装を進めています。今回、「メルカリ」において、スマートグラスに最適化した情報検索と売買体験に関する実証実験を新たに開始しました。

■実証実験の概要
スマートグラスのカメラ画像から、特定の情報を得る実証実験を行います。気に入った商品を見つけた際に、商品を人差し指で指すといった人の行動原理に沿ったジェスチャーのみで、「メルカリ」に出品されている類似商品を検索し、同商品の販売価格を表示します。また、商品情報を確認後、親指を立てる動作を行うことで、アプリ内の「お気に入り」に登録することも可能になります。「お気に入り」に登録した商品は、好きな時間に「メルカリ」から購入が可能です。将来的には、スマートグラスを通し、「メルカリ」での商品の購入や出品を、ハンドジェスチャーのみで可能にすることを目指します。

また、プライバシーの尊重を目的として、エッジAI技術※を活用し、情報検索は可能な限りクラウドを使用せずに端末内で行います。情報検索に関しても、人差し指で指した箇所のみを対象とします。
※クラウドなどに接続せず、エッジ(端末側)のみで単独処理する技術

スマートグラスにおける商品情報表示方法(特許出願済)

「mercari R4D」では、本実証実験を通じ、スマートグラスに最適化したUI/UXを検証し、将来的にはスマートグラスにおける「メルカリ」利用機能の実装・一般公開を目指します。

■スマートグラスに最適化した「メルカリ」における情報検索

■プロトタイプの公開
2019年1月8日(火)からネバダ州ラスベガスで開催される「CES 2019」のVuzixブースにて特許技術を活用したプロトタイプを公開します。体験を希望される方は事前に以下URLからお申し込みください。
<CES 2019のプロトタイプ体験事前予約フォーム>
※上記のリンク先からお申し込みください。体験には事前予約が必要です。

「mercari R4D」では、今後もXR(AR・VR・MR)、AI、デザイン、IoT、ブロックチェーン、量子コンピューティング、宇宙事業など、広く研究開発を進め、先進テクノロジーへの積極的・永続的な投資を続けてまいります。

■mercari R4Dとは
「mercari R4D(アールフォーディー)」は2017年12月に設立した、研究(Research)と4つのD、設計(Design)・開発(Development)・実装(Deployment)・破壊(Disruption)を行動指針として活動する研究開発組織です。
R4Dによる研究だけではなく、外部の企業・教育機関などと共同で基礎・応用研究を行うことで、スピーディーな研究開発とメルカリグループでの事業化、そして社会実装を目指しています。現在はXR(AR・VR・MR)、AI、量子コンピューティング、ブロックチェーン、衛星データ活用などの研究を実施しています。
Webサイト : https://r4d.mercari.com/

■Vuzix Blade®とは
カメラと光学シースルーディスプレイを持った屋内外用コンシューマー向けARスマートグラスです。CES 2018にてInnovations Awardsで4つの賞を獲得し、世界で話題になりました。
Webサイト : https://www.vuzix.com/products/blade-smart-glasses