取締役会の実効性評価の実施
メルカリは、取締役会に期待されている機能が適切に果たされているかを検証し、その向上を図っていくために、毎年、取締役会の実効性の評価を実施しています。
実効性向上に向けた2023年度の取り組み
2022年度の評価結果を踏まえ、以下の施策を実施し、取締役会のさらなる審議の充実と実効性の向上を図りました。
- ロードマップとの繋がりを意識して事業戦略、ESG戦略を集中的に時間をかけて議論する機会と場の創出
- 討議すべき経営アジェンダや戦略テーマを参加者が頻繁に主体的に提言できるメカニズムの構築・運用
- 活発かつ円滑な討議を実現するための運営方法・資料形式の継続的な改善
- 新任取締役に対するオンボーディングの更なる充実化
2023年度取締役会実効性評価の実施内容
2023年度の取締役会の実効性評価の概要は以下のとおりです。
評価プロセス
2023年度の取締役会の実効性評価の具体的な評価プロセスは以下のとおりです。
- 実効性評価の実施方針の検討(2023年7月)
- 2023年度の実施目的
- 実施手順
- 実施スケジュール
- 評価対象項目
- 取締役及び監査役へのアンケートの実施(2023年8月)
- アンケートの回答結果を踏まえた取締役及び監査役への個別インタビューの実施(2023年8月)
- アンケート及び個別インタビューの回答結果を踏まえた取締役会におけるディスカッション(2023年9月)
- ディスカッション結果を踏まえた改善計画の報告(2023年9月)
評価項目
アンケートの評価項目は以下のとおりであり、レーティングによる定量評価及び自由記載コメントによる定性評価を行いました。また、個別インタビューにおいては、アンケートの回答結果を踏まえて定めた重点項目について意見聴取を行いました。
- 取締役会の構成
- 取締役会の運営状況
- 決議事項の審議時間
- 決議事項の説明(質・量)
- 討議事項における1テーマあたりの討議時間
- 討議事項(ディスカッションテーマ)の説明(質・量)
- 取締役会における監督・助言に対する対応状況
- 報告・討議事項の議題設定
- 討議に必要な事前の情報提供
- 報告・討議事項に関する議長からの適切な問いかけ・進行
- 経営の基本方針についての審議プロセス・議論のあり方
- 中期的な経営方針・戦略
- サステナビリティ(ESG / マテリアリティ)
- 今後のアジェンダ設定
- 株主・投資家との対話
- 社外取締役の支援体制
- 総合評価
評価結果と改善計画
評価の総評としては、当社の目標とするモニタリングボードに向けた改善取組(ロードマップとの繋がりを意識した事業戦略・ESGに関する戦略的なアジェンダ設計と議論)が評価されました。また、指名委員会等設置会社への正式移行を踏まえ、監督と執行の分離を意識しながら、取締役会のさらなる審議の充実と実効性の向上のために、今後、以下の取組みを推進することを決定しました。
- 取締役会で取り扱うべき重要な経営アジェンダや大きな戦略テーマを、参加者が積極的に提言できるメカニズムの構築・運用
- ロードマップと財務・業績情報を結びつけ、定性的および定量的な情報をより有機的に組み合わせた業務執行状況の報告に基づくモニタリングの推進
- 社外取締役間の連携と新任取締役に対するオンボーディングの更なる充実化
当社は、今回の取締役会の実効性評価結果及び各取締役からの様々な提言を踏まえ、引き続き取締役会の実効性向上に取り組んでいきます。