〜「捨てるをへらす」を楽しく学び、リユースを自分ごとに〜
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、小学生向けの新しい環境教育教材「地球を救え!リユース探検隊」を、メルカリの運営する教育ポータルサイト「mercari education」において無償での提供を開始したことをお知らせいたします。
https://education.mercari.com/materials/reuse-explorers/
本教材は、次世代を担う子どもたちが3Rの中でも特に「リユース」を楽しく学び、「捨てるをへらす」という行動を自分ごととして捉えることを目的としています。
メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションを掲げています。このミッション実現に向けた取り組みの一環として、教育ポータルサイト「mercari education」を通じて、学校の教科書だけでは学べない実践的な学びの機会を提供してまいりました。
■背景
近年、気候変動や資源枯渇などの環境問題が深刻化する中、持続可能な社会の実現に向けて次世代へ質の高い環境教育の充実・推進の重要性が高まっています。文部科学省の学習指導要領においても「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されており、教育現場での関心も高まっています。一方で、子どもたちが環境問題を自分ごととして捉え、具体的な行動に移すためのきっかけ作りが課題となっています。
このような背景から、メルカリは子どもたちがリユースの価値を体感し、サステナブルな消費行動を学ぶための新教材を開発いたしました。
本教材は、メルカリの運営する教育ポータルサイト「mercari education」からPDF版を無償でダウンロードいただくことが可能となっており、ご家庭での学びや自治体や学校などの教育機関が環境教育を行う際の教材として活用いただくことを想定しています。
また、本教材はデコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)の公式サイトにおいて、脱炭素に繋がる新しい豊かな暮らしを支える取組、製品・サービスとして登録いただいております。
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/activity/563.html
■新教材「地球を救え!リユース探検隊」の概要
本教材は、環境問題が顕在化した世界を舞台に、子どもたちが探検隊の一員となり、ストーリーに沿って3つのミッションに挑戦する中で、環境問題やリユースの重要性を学ぶことができるワークショップ形式のプログラムです。
ステージ1:どうすればゴミを減らすことができるかを考える
3R(リデュース・リユース・リサイクル)の説明を踏まえて、古いTシャツなどをゴミとして捨てないようにするにはどうすればいいかを一緒に考えます。
自分にとってはいらなくなったモノをゴミとして捨てずにフリマアプリで売ったり買ったりすることもリユースの取り組みであることを学びます。
ステージ2:リユースの可能性を発見する
地球温暖化の原因とモノが作られてから捨てられるまでの一連の流れを学び、大量生産・大量消費が環境に与える影響について考えます。
環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」※1 にも触れ、リユースが個人の行動にとどまらず、社会全体の脱炭素に貢献することへの理解を深めます。また、フリマアプリ「メルカリ」がリユースを通じて創出した温室効果ガス(GHG)削減貢献量※2 をクイズ形式で学びます。
ステージ3:家にあるモノの価値を調べる
フリマアプリ「メルカリ」の画像検索機能を使い、家にある「もう使わないモノ」の価値を調べます。自分にとっては不要になったモノが、他の誰かにとって価値があることを体験的に学び、「捨てる」以外の選択肢に気づくきっかけを創出します。
本教材は公開に先立ち、2025年8月にブース出展企業を含む26社の賛同と環境省からの後援を受け、リユース業協会に加盟する6社合同で開催されたイベント「リユースの日〜笑顔をつないで、未来のチカラに。〜」にてワークショップを実施し、参加した多くの子どもたちや保護者の方々からご好評をいただきました。参加した子どもからは「いらなくなったものが売れているのを知って驚いた」「これからは捨てずに、ほしいと思う人にゆずりたい」といった声が上がっていました。
■「捨てる」を「価値の循環」へ。リユースがもたらす未来へのインパクト
メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求し、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。
お客さま一人ひとりのリユース(再利用)という行動は、モノの寿命を延ばすだけでなく、社会全体にポジティブな変化を生み出しています。最新の「FY2025.6 Impact Report」※3では、そのインパクトが具体的に示されました。例えば、「メルカリ」での取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量は、年間約69万トンでした。また、「メルカリ」でのリユースによって、日本の年間衣類廃棄量(重量)の7.7%に相当する量が廃棄を免れています。「メルカリ」で衣類を1着取引することで、平均約9.6kgの温室効果ガスの排出を回避できます。これは、家庭用のエアコン使用時間約27時間分、ペットボトル製造の約80本分と同等です。
メルカリは今後も、あらゆる世代がサーキュラーエコノミーの実現について考えるきっかけとなる教育プログラムの開発・提供に努めてまいります。
※1:環境省「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/
※2:メルカリでの取引によって新品取引がどれだけ抑制され、社会全体の環境負荷をどれくらい削減できたのかを、温室効果ガス(green house gas, GHG)の「削減貢献量」として算出。https://about.mercari.com/sustainability/positive-impact/
※3:2025年度版「Impact Report」https://about.mercari.com/press/news/articles/20250924_impactreport/