AI Policy

メルカリグループ AI活用基本ポリシー

AIの可能性を最大限に引き出し、AI活用に伴うリスク管理とイノベーションを両立するための基本的な考え方をご紹介します。

本ドキュメントの対象・単語の定義
  • 本ドキュメントの対象:メルカリグループ
  • 単語の定義:
    • AI(Artificial Intelligence:⼈⼯知能):「人工的な方法により人間の認知・推論・判断に係る知的な能力を代替・補完する機能、及びこれらの機能に基づいて入力された情報を処理して結果を生成する機能をいいます(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律第2条に定める「人工知能関連技術」の定義によります。)。」
    • AIシステム:AIが使用されているシステム及びお客さまを始めとするステークホルダーに提供される機能を示します。

この文書について

メルカリグループは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションを掲げています。このミッションを達成するため、メルカリグループはテクノロジーの力を活用して世界中の人々をつなぎ、あらゆる人の可能性が発揮される世界の実現を目指しています。

なかでもAIは、社会のイノベーションを推進し、お客さま一人ひとりの体験価値を向上させ、メルカリグループのミッション達成を加速させる上で、ますます重要な役割を担うものです。

しかし、AIの活用は大きな可能性を秘めている一方、AIが潜在的に持つ社会やステークホルダーに影響を及ぼし得るリスクも伴います。メルカリグループは、これらのリスクに真摯に向き合い、責任ある姿勢でAIの開発・提供・利用に取り組む必要があります。

「メルカリグループAI活用基本ポリシー」(以下、本ポリシー)は、メルカリグループがミッションを実現するために最大限AIを活用し、その活用に伴うリスクを適切に管理するための基本的な考え方を定めるものです。メルカリグループは、AIの開発・提供・利用の過程全体を通じて本ポリシーを遵守し、ミッションの実現と、信頼されるAI活用の両立を目指してまいります。

AI活用のためのポリシー

AIを活用する上で守るべきポリシーを以下に示します。

1 : イノベーションへの挑戦

メルカリグループは、AIの利用に関するリスクを適切に認識した上で、テクノロジーの可能性を信じ、既存の枠組みにとらわれず大胆に挑戦し続けます。AIと共に新たな価値を創造し人と社会に貢献します。

2 : 人間中心のアプローチ

メルカリグループは「人間中心のAI社会原則」(※)に基づき、あらゆる人の可能性を広げ、多様な人々の多様な幸せや利便性の追求を可能とするためにAIを活用します。

※参照:内閣府「人間中心のAI社会原則」 

3 : 包摂性と公平の確保

メルカリグループはAIシステムを活用する上で「あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、包摂性と公平を確保します。

  • AIシステムが、特定の個人や集団に対して不当な差別や著しい不利益をもたらさないよう、AIシステムの開発・提供・利用の全ての過程を通じて配慮します。特に、学習に用いるデータ、開発時等における仕様により、偏見や恣意的な考え、バイアスがAIシステムに反映されることがないよう努め、継続的なモニタリングと評価を通じて改善を図ります。

4 : プライバシー及びデータ保護の重視

学習データの収集及びAIシステムの設計からリリース後の対応までの全プロセスにおいて、プライバシーを尊重し、個人データを含む各種データの適切な利活用及び保護を行います。

  • AIシステムの開発・提供・利用の各プロセスで利用する各種データの適切な範囲の設定と、継続的な管理を徹底します。
  • 関連する法令・ガイドライン及び社内規程等の遵守にとどまらず、倫理的・社会的影響を考慮し、プライバシーに配慮しながらAIの活用を行います。
  • AIシステムにおけるプライバシーリスクについて継続的に情報収集し必要な対策を行います。

5 : セキュリティの確保

お客さまを始めとするステークホルダーに、AIシステムを安心・安全にご利用いただけるよう、セキュリティの確保に努めます。

  • AIシステムの脆弱性について継続的に調査・評価を行い、その時点の技術水準に照らして合理的な対策を講じます。
  • AIシステムにおけるセキュリティリスクについて継続的に情報収集し必要な対策を行います。

6 : 知的財産権の尊重

AIの開発・提供・利用において、第三者の知的財産権(著作権・特許権等)、肖像権・パブリシティ権権利を尊重します。

  • 関連法令・ガイドライン・利用規約等を遵守し、AIの活用において他者の権利を侵害しないよう必要な対策を行います。
  • 画像・テキスト・音声等を生成・公開する際は、社内の確認体制を整備し、適法かつ倫理的な利用を徹底します。

  ※参照:文化庁「AIと著作権に関する考え方について」

7 : アカウンタビリティと責任あるガバナンス

信頼されるAIの実現のため、メルカリグループのAIシステムについて、透明性を向上し、お客さまを始めとするステークホルダーに対するアカウンタビリティの確保に努めます。

  • AIシステムを利用する際の留意点について、ステークホルダーに対して平易かつアクセスしやすい形で情報提供し、適正な利用を促します。
  • AIシステムの機能、利用データ、その出力結果の精度や潜在的リスクについて、ステークホルダーに理解しやすく適切に説明します。
  • AIシステムの開発・提供・利用に関する責任体制を明確にし、関連するプロセスや判断の記録、AIシステムのログデータ等を適切に管理・保管します。問題が発見・報告された場合には速やかに対応を行います。

本ポリシーの定期的な見直しと改善

AI技術の急速な進展、関連法規や社会規範の変化、ステークホルダーからのフィードバック、そして自社の事業展開等を踏まえ、本ポリシーおよび関連するAIガバナンス体制を定期的に見直し、必要に応じて改定します。