2022.12.23
プレスリリース

研究開発組織「mercari R4D」、設立5周年イベント「mercari R4D 5th Anniv. Session 『Pioneering the path』〜共創イノベーション(Co-innovation)が切り拓くテクノロジーの可能性〜」を開催

〜社会課題の解決に向けて、あらゆるコミュニティをつなぐハブとなる研究開発のあり方を議論〜

株式会社メルカリの研究開発組織「mercari R4D」(以下、R4D)は12月22日、同日に設立5周年を迎えたことを記念したイベント「mercari R4D 5th Anniv. Session 『Pioneering the path』〜共創イノベーション(Co-innovation)が切り拓くテクノロジーの可能性〜」を開催いたしました。

R4Dは2017年12月の設立以来、研究開発(Research and Development)にとどまらず、未来の社会に実装される(Deployment)ことを想定したデザイン(Design)を行い、ときには既存概念や技術を破壊しながら(Disruption)、新しいものを生みだすことを目指し、AI、ブロックチェーン、HCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)、量子コンピューティング、モビリティ等の研究開発を行ってまいりました。

昨今、新たな研究・テクノロジーの社会実装に近いフェーズにおいて、単一の研究領域だけでは解決できない課題が増えており、社会課題の解決につながる共通目的・目標のもと、産業界やアカデミア、国といったコミュニティの枠を超えて、新たな価値を切り拓くCo-innovation的なアプローチの重要性が増しています。特に新興技術(エマージングテクノロジー)を用いた事業など、研究と社会実装との時間的距離が近い領域において、課題はより複雑になっています。

今回のイベントは、外部スピーカーを交えながら、組織や所属の枠を超え、あらゆるコミュニティをつなぐこれからの研究開発組織のあり方・手法の開拓について考えるもので、当日は研究開発に携わるアカデミア・企業の方らがオンラインおよびオフラインで参加しました。

イベントではまず、「まだ見ぬ価値を切り拓くCo-innovationとは」というテーマで、mercari R4D Head of Research(所長)の川原圭博とシニアリサーチャーの永山翔太、大阪大学 社会技術共創研究センター センター長/データビリティフロンティア機構 教授 岸本 充生氏が議論を行いました。議論の中では、Co-innovationのハードルやそれを乗り越える仕掛けについて、様々なコミュニティの立場で議論し、知見を共有していくことの重要性を確認しました。

その後、R4Dのリサーチャー・リサーチエンジニアにより、ブロックチェーンやマーケットプレイスでのコミュニケーション、モバイルHCIといった各リサーチャーの研究分野や、R4Dの研究環境を紹介するライトニングトークを実施しました。

最後に川原圭博、岸本充生氏、筑波大学 デジタルネイチャー研究開発センター センター長 落合陽一氏が「Co-innovation時代において、研究者が果たす役割とは」をテーマに鼎談を行いました。

今回のイベントのアーカイブはメルカリR4DのYouTubeのほか、メルカリのオウンドメディア「mercan」でも公開予定です。

なお、R4Dは設立5周年を機に「まだ見ぬ価値を切り拓く」というミッションを策定しました。メルカリおよびR4Dは、価値交換のシステムや社会の価値観をも科学技術の力でアップデートし、まだ見ぬ新しい価値を切り拓くために、産業界やアカデミア、国といった枠を超えてコミュニティをつなぎ、Co-innovationを起こしながら活動の成果を社会に還元することを追求してまいります。