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メルカリ10周年、創業者山田進太郎から皆さまへ

メルカリを創業する前に世界一周をしていた時、地球資源が限られているなかで新興国の全員が先進国と同じように豊かに暮らすことは難しいことだと感じました。ただ、帰国後にスマートフォンの急激な普及をみて、テクノロジーの力で限りある地球資源をなめらかに循環させることができるのではと考えました。そうすることで世界中で豊かな社会を実現し、一人ひとりが持つ可能性はもっと広がるのではないか。そんな想いから小さな雑居ビルの一室で、仲間たちと立ち上げたのがメルカリです。

あれから月日が経ち、メルカリは創業10年を迎えることができました。リリース初日に数百のダウンロードだったフリマアプリ「メルカリ」は、今では日米で毎月2,500万人以上のお客さまにご利用いただき、自分にとって価値が無くなってしまったものが他の誰かの役に立つ、「モノ」の循環が生まれています。

日米フリマアプリ事業以外にも、金融事業の「メルペイ」、誰でもネットショップがつくれる「メルカリShops」、海外投資など、新たなチャレンジにもメルカリらしくGo Boldに取り組んできました。これまでのメルカリをともに創ってきてくださった、全てのお客さま、投資家・株主の皆さま、パートナーさま、そして世界中から集まった仲間たちに心から感謝いたします。


なぜ新たなグループミッションを掲げるのか


この10年は、もちろん成功ばかりではなく、数えきれないくらいの失敗や反省もありました。多くのお客さまにご利用いただいている一方で、社会の公器としての責任を果たせているのか、「メルカリがあってよかった」と思っていただけるにはどうすればよいのか、循環型社会のもとにどのような価値をもたらす存在になっていきたいのか、いろいろと考えることも多くなりました。

そして、1年以上にわたって幅広い議論を重ね、今回新たなグループミッションを掲げることにしました。

「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」

これは、創業して間もない頃からメルカリが大事にしてきたミッションである「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」(What)の上位概念として、私たちが社会に対して果たすべき役割(Why)を明記したものです。


これからのメルカリが目指すこと


社会全体で環境問題が深刻化するなか、これまで以上に⼤量⽣産・⼤量消費・⼤量廃棄からのシフトが必要とされています。一部の人々が限られた資源を享受した生活を送っている一方で、世界には豊かな生活を送ることが難しい人々も多く存在します。

他方で、ブロックチェーンやメタバースなど新たなテクノロジーによって、形のない時間やサービス、コンテンツなどを誰でもどこでも自由に売買でき、それにより生まれる新たな可能性の兆しも見えはじめています。

世界中のモノやコト、そして「人」には、見出されていない価値がまだまだたくさんあり、その価値を必要としている人もまた、世界中に数多く存在します。メルカリは、テクノロジーで世界中の人々をつなぎ、有形・無形に限らずあらゆる価値が循環するエコシステムを創ることを通じて、その「人」の可能性を広げる(=Unleashする)存在でありたいと考えています。


改めての決意


10周年を迎えて、これまで成してきたことに誇りを持ちつつも、まだほんの少しの国でしか事業をできていません。しかし、目の前にたくさんのオポチュニティがあるのもまた事実です。

どんなバックグラウンドであろうと世界中の誰もが、
これまでできなかったことや好きなことを実現できたり、
人や社会に貢献できたり、
そして豊かな生活を送ることができる。

そんな世界を実現すべく、新グループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」に向けて、また新たなDay 1をスタートさせます。

失敗を恐れず、大胆に。

2023年2月1日
株式会社メルカリ
代表取締役 CEO(社長)

Shintaro Yamada
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