捨てるをへらし、
持続可能な社会を 実現する
大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とするリニア(直線)型経済では、有限な地球資源のもとで成長を持続することが難しくなっています。
世界的に移行が求められる「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」では、設計段階から廃棄物と汚染を抑え、資源投入を最小化します。同時に、製品や素材を修理・再利用・部品活用・リサイクルなど多様なループに乗せることで価値を高く保ち、経済システム内で長く活用し続け、最終廃棄物を極限まで削減します。
これは環境対策にとどまらず、限られた資源で持続的に成長する次世代の経済基盤です。産業界・行政・生活者が連携し、資源投入の削減と価値維持の循環の輪を社会全体へ広げていくことが急務です。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)の促進を通じて、
持続可能な社会を実現する
メルカリはこれまで、「捨てる」をへらし、誰もが参加できるマーケットプレイスを通じて、限りある資源が大切に使われる社会を目指し、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを進めてきました。 しかしながら、活動を通じて、サーキュラーエコノミーを社会全体で本格的に推進していくためには、個社の取り組みだけでは限界があり、より多様な視点からの研究や、社会全体の意識・行動変容を促す客観的な情報発信、そして分野を超えた連携が不可欠であると強く認識しています。
こうした背景から、専門家・企業・行政など多様な関係者と連携しながら知見を深め、あらゆる価値を最大限に活用しながら、経済成長と社会の発展を目指す持続可能な経済システムの構築に必要な視点を見出していくための研究・調査機能を持ったメディアを立ち上げました。 当総研は、「環境(Environment)」「社会(Society)」「経済(Economy)の3つの視点から発信していきます。生活者の意識・行動の変化を明らかにするとともに、サーキュラーエコノミーへの移行につながる具体的な事例を探求していきます。
サーキュラーエコノミーがもたらす社会的な変化や、持続可能な社会への貢献可能性を探り、人々の意識や行動変容に関する考察を深めます。
サーキュラーエコノミー市場の動向、新たなビジネスモデル、テクノロジー活用、政策の影響などを分析し、経済成長と両立する循環型経済への移行に繋がる洞察や提言を行います。
製品や資源の価値を最大限に活かし循環させる持続可能な仕組み作りや、環境負荷低減への貢献について考察を深め、具体的な方策を探ります。

慶應義塾大学 商学部 教授
1996年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。外資系広告代理店勤務を経て、2001年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。2004年同大学院博士課程修了。博士(経済学)。東京大学大学院助手、成蹊大学経済学部専任講師および准教授、慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授を経て、2023年4月より現職。マーケティングおよび消費者行動の領域において、主にデジタル環境下における消費者間インタラクションの研究に従事。日本マーケティング・サイエンス学会、日本消費者行動研究学会、日本マーケティング学会、日本商業学会、ACR、AMAの各会員。主著に『キーパーソン・マーケティング: なぜ、あの人のクチコミは影響力があるのか』(東洋経済新報社、2014年)など。

京都大学 大学院医学研究科 社会疫学分野 教授 京都大学 成長戦略本部Beyond 2050社会的共通資本研究部門 部門長 一般社団法人 安寧社会競争イニシアチブ(AnCo) 代表理事
社会疫学者。2000年山梨医科大学医学部医学科卒業。医師臨床研修後、山梨医科大学助教・同講師・ハーバード大学フェロー・東京大学准教授を経て現職。社会とのつながりや文化・芸術など、社会と健康との関係を統計的に解明する研究を進めている。内閣府「孤独・孤立対策に関する有識者会議」構成員・ 世界保健機関「社会的つながりに関する技術アドバイザリーグループ」メンバー等を歴任。 近著:実践 SDH診療 できることから始める健康の社会的決定要因への取り組み(中外医学社)、「健康格差対策の進め方:効果をもたらす5つの視点」(医学書院)、「社会疫学<上・下>(監訳)大修館、Health in Japan: Social Epidemiology of Japan since the 1964 Tokyo Olympics(Oxford)など。

「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」編集長兼主席研究員
2016年1月にメルカリに入社。新規サービスのCSチーム立ち上げ、 採用・育成を担当する部門のマネージャーやCommunityチームの立ち上げなどを経て、現在はPRチームにて、メルカリ教室事業、地域循環モデル創り、グリーンフライデープロジェクトの企画などを担当。

「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」主席研究員
メルカリ経営戦略室政策企画参事 兼 merpoli編集長。一般社団法人生徒会活動支援協会理事長。中央大学特任准教授、松戸市部長職、 神奈川県DX推進アドバイザー、千葉市アドバイザー、全国若手市議会議員の会会長等を経て2018年6月より現職。AERA「日本を立て直す100人」に選出。著書に「世代間格差ってなんだ」、「20歳からの教科書」、「18歳が政治を変える!」、「「新しい生徒会」の教科書」ほか。